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お金持ちになるもっともシンプルな方法は、大富豪たちの「お金の哲学」を身に付けて、その通りに行動することです。
もともと大富豪の家庭に生まれたわけではない人が、自らの力によって富を築き、成功に至った背景には、その要因となったマインドや行動があります。
大富豪たちは、どのように考え、どのような行動をした結果、成功できたのか?
彼らに共通するマインドを学べば、誰もが大富豪への道を歩み出すことができます。
そのためにおすすめなのが『大富豪が実践しているお金の哲学』という本。
本書では、純金融資産で1億円以上を保有する人を「大富豪」、年収数千万円はあるが純金融資産が一億円未満の人を「小金持ち」、それ以外を「一般人」と定義し、さまざまな場面においてそれぞれの考え方や行動の違いがどのように現れるかをまとめています。
本書を読むと、自分が「一般人」「小金持ち」「大富豪」の内、どの思考回路や行動パターンを持っているのかがわかるでしょう。そしてなぜ大富豪は大富豪たり得るのか、その理由についても理解できるはずです。
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大富豪になる人の思考回路というのは非常にシンプルで、何事も「投資目線で考える」ということに尽きます。
「お金」と「時間」を上回るリターンが得られるチャンスがあるならそれを活かす。逆にキャッシュがキャッシュを生まないのであれば投資不適合とみなし、たとえ100円であってもお金を使わない。これが大富豪のお金に対する考え方です。
例えば毎日自炊したり、添加物満載の格安ランチで済ませたりして食費を節約すれば、少しずつお金を貯めることはできます。しかし栄養バランスや体のコンディションを犠牲にするリスクや、毎晩自炊して夜の交流がなくなった結果、人と会うことで得られるさまざまな期待リターンを失ってしまうデメリットを考えると、この選択の投資効果は極めて薄いことがわかるでしょう。
大富豪になる人は、ちょっと割高でもバランスのとれたランチを食べ、心身ともに健康体を維持し、仕事の集中力を高めて早く収入を上げる、というアプローチをとります。
食事以外にも、カバンやスーツ、子供の教育、毎日の移動手段から自分の住む場所にいたるまで、二重、三重に意味をもたせ、お金を使う時はそれ以上のお金を稼ぐことにつなげていく。(P.6)
こうした習慣は、お金がないときに実践することで最大の効果を発揮すると言います。
「お金が貯まってからじゃないと、投資に使えるお金を捻出できない」という言い訳をしていては、いつまで経っても大富豪への道を歩み出すことはできません。
お金がないからこそ、限りある資源を単に浪費して終わらせるのではなく、投資目線を持ってお金がお金を生む道を探し、最大限に活用することを追求しなければならないのです。
著者は、財布を開くたびに「このお金は自分にとってどのようなリターンを生み出すのか」という「生き金」発想を身につけることが必要だと説きます。
日頃から合理的な判断を下す習慣が身につけば、自ずと投資マインドが育まれていきます。では、日常の様々な面において、大富豪はどのように投資目線を持ってお金を使っているのでしょうか。
- 一般人は、時間でお金を稼ぐ
- 小金持ちは、運でお金を稼ぐ
- 大富豪は、仕組みでお金を稼ぐ
大富豪になるためには、まず「時間を売る」モデルから脱却することが必須です。
なぜなら商品が自分の時間である限り、どれだけ頑張って長時間労働しても、売り上げには上限があるからです。
スキルや役職が上がれば時給は変わりますが、自分の「時間」を雇用主に売る収益モデルであることに変わりありません。
時間売りのマーケットは得てして買い手市場(労働者は雇って「もらう」という発想になりがち)なので、単価はできるだけ安く買い叩かれます。さらに海外の安い労働力やAI(人工知能)の発達で、マーケットそのものがなくなってしまう可能性もあります。
これでは、いつまで経ってもしんどい働き方から脱することができません。
大富豪になる人が念頭においているのは、「いかに自分の時間を売らないで済むか」です。自分が寝ている間にもお金が生まれる仕組みを作るために、他人の「時間を買う」という発想を持っています。
その仕組みの代表格が「人を雇う立場になること」。人を雇うことは、他人の時間を買って、その時給より大きな収益を上げてもらうということです。
大富豪になる人は、他人の時間を買うことで収入の上限を取り払っているから、大金持ちになれるのです。
最近はクラウドソーシングの普及によって、時間単位で、誰でも簡単に人を雇うことができる時代になりました。こうした「仕組み」をいかに有効に使い、自分の時間を売ることなく、お金を生む「仕組み」をいかに作れるかが勝負となります。
- 一般人は、公共交通機関を使う
- 小金持ちは、高級車を乗り回す
- 大富豪は、タクシーを使う
現役の経営者でバリバリ結果を残している人ほど、移動手段に公共交通機関を使うことを避けます。基本はタクシーで、経営に余裕が出てくれば運転手を雇うようになります。
その理由は、鉄道会社などが定めた時刻表や路線図に従うことは時間の浪費になると考えるからです。車であれば点と点を最短で移動できるますが、電車では余分な移動距離が発生してしまいます。
また満員電車では仕事どころか本や新聞も読めないし、貴重な資源である体力を浪費してしまいます。
大富豪はタクシーを利用したり運転手を雇ったりすることで、1日のなかで占める比重が決して少なくない移動時間を、自分の好きなように使える状態にするのです。これは「時間を買う」という発想そのものです。
年収が2000万円で、年間の労働時間が2000時間だとすると、その人の1時間あたりの価値は1万円です。この計算さえできれば電車に乗って1000円節約するより、タクシーに乗って15分(2500円)を買ったほうが高利回りだと気付くでしょう。(P.77)
時間という最も貴重な資源にシビアであるからこそ、人並み外れた成果を出すことができるのです。
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- 一般人は、単利で増やそうとする
- 小金持ちは、早く稼ごうとする
- 大富豪は、人生単位の複利で考える
複利運用とは、投資で利益が出たらその利益を浪費せずに元本に付け足して、徐々に運用する額を増やしていく運用方法のことです。対義語は「単利運用」で、こちらは元本が一定です。
本気で資産を増やしたいなら、利子をもらうたびに浪費するのではなく、さらに大きな利益を生み出すことを目指して投資に回すという発想が重要です。
大富豪は、複利運用の考え方そのものを実生活にも応用しています。20代のうちに小金が入ったとしても、それを浪費で終わらせずに自己投資に回しているのです。
なぜなら複利運用の根底にあるのは、「元本が大きければ大きいほど利益が大きくなる」ということなので、運用期間が長いほど効果を発揮してくれるからです。
つまりできるだけ若いうちから仕事やお金に直結する分野へ積極的に投資していたほうが、複利の伸びしろをつくることができるということです。
- 一般人は、利息に苦しむ
- 小金持ちは、利息をケチって借りない
- 大富豪は、ローンでお金を生み出す
大富豪はキャッシュをたくさんもっているので、ローンなんてしないだろうというイメージがあるかもしれません。
しかし、実際は大富豪の人ほどローンに積極的だと言います。なぜなら今の日本は超低金利の時代で、お金を銀行に預けていても一向に増えない一方で、お金を借りるには最高の状況だからです。
お金を借りる行為は、自分の資産以上のお金を動かせるということです。つまり一種のレバレッジをかけて投資をすることができるということです。
お金を増やす基本は「元本をいかに減らさずにお金が増える仕組みがつくれるか」なので、手元のキャッシュに手をつけずに低金利でお金が借りられるのであれば、それを使わないのはもったいないと大富豪は考えるのです。
ローンをネガティブに考える人は、利息を払うのがムダだと考えてしまうからですが、借り入れたお金で利息を上回る収益があげられるなら、ローンを組んだ方がお金を増やすスピードを早めることになります。
残業することで収入を上げようと考えている人は、いつまで経っても「時間を売る」収益モデルから抜けられず、しんどい働き方から脱することができません。
ぜひ本書から「大富豪たちのお金の哲学」を学び、しんどい働き方から抜け出すためのヒントを得るとともに、大富豪への道を歩み出してください。