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2022年の夏季休暇にあたり、同様の注意喚起文書が発せられましたが、その後も国内外の様々な企業や団体から、ランサムウェアによるサイバー攻撃被害が報告され、国民生活に大きな影響が出る事例も発生しています。
また、9月には日本の政府機関や企業のホームページ等を標的とした「DDoS攻撃(ディードス攻撃:Distributed Denial of Service attack/分散型サービス拒否攻撃、複数のCPから一斉にサイバー攻撃が行われること)」と思われるサイバー攻撃が行われ、業務継承に影響のある事案が発生しました。
また、ロシアによるウクライナ侵攻や、サイバー攻撃集団「アノニマス」の暗躍などに端を発する、国家や大規模組織が背景にあると考えられる攻撃車による、暗号資産取引事業者や学術関係者等を狙ったサイバー攻撃も報告されています。
加えて、11月には「エモテット」と呼ばれるマルウェアへの感染を狙う攻撃メールの活動再開と、新たな手口が確認されており、感染と被害の拡大が懸念されている状況で、国民の誰もがサイバー攻撃の懸念に直面する事態となっているのです。
こうした厳しい情勢の中で、年末年始などの長期休暇は、その隙きを突いた攻撃が増加し、セキュリティインシデント(企業や組織が悪意のある攻撃や情報漏えいなどを受け、情報セキュリティの脅威になる事象)発生の懸念が大幅に高まります。
そこで、今回内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が中心となり、経済産業省、総務省、警察庁が同時発表の形で、日本国内の企業と個人に対する注意喚起を行ったのです。
同資料によれば、年末年始など長期休暇に向けては、次のようなセキュリティ対策を行うことが推奨されています。
特に電子メールの開封に関しては、長期休暇中に溜まったたくさんのメールをチェックしなければならないため、つい惰性で次々と開いてしまいがちです。
しかし、実在組織や知人からの正式な書類を装ったメールのやり取りを通じ、マルウェアをダウンロードさせ情報を盗み取るなど、サイバー攻撃の手口も年々巧妙になっています。
不審な添付ファイルを開いたり、リンク先にアクセスするようなことは、厳に慎むよう気をつけましょう。
また、少しでも不審な点があれば、電子メールを開封する前に、電話など別の手段で確認を行う事も重要なセキュリティ対策です。
どれだけ厳重な対策を行ったとしても、サイバー攻撃を完全に防ぎ切ることは難しいのが現実です。
そこで、万が一サイバー攻撃にあったことが発覚したら、最寄りの警察署、もしくは都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口へまずは連絡しましょう。
>>都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口一覧/警察庁サイバー犯罪対策プロジェクト
また、セキュリティ対策についての相談は、内閣サイバーセキュリティセンターでも受け付けています。
>>内閣サイバーセキュリティセンター相談窓口メールアドレス
nisc_soudanmadoguchi@cyber.go.jp
2022年12月20日、経済産業省、総務省、警視庁、そして内閣官房内閣サイバーセキュリティセンターが合同で発表した、年末年始の長期休業期間に関してのサイバー攻撃被害のリスクに対する注意喚起文書をもとにして、注意喚起の概要と取るべき対策について解説しました。
企業の長期休暇中は、様々な要因によりサイバー攻撃の被害が受けやすい状況となってしまいます。
年明け早々重大な被害を受けて、企業の信頼を損なってしまわないためにも、ぜひとも年末の確認事項の中にセキュリティ対策の項目を組み込んでみてください。
The post 【2022年末年始】内閣サイバーセキュリティセンターよりサイバー攻撃の注意喚起! first appeared on DXportal.