WPS Office の一部エディションには、VBA(Visual Basic for Application)の機能が搭載されており、動作をプログラムし一部の動作や複雑な処理を自動化することができます。

今回は、表計算ソフトWPS SpreadsheetsでVBAを使った売上集計方法を解説します。

VBAの基本構造はこちら




 


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今回行う作業は、次の二種類に分かれます。

☆ 集計を行うプログラム(プロシージャ)を作成する

☆ ボタンを設置し作成したプログラムを登録する


 

では、下図「売上記録表」を例に解説していきましょう。

表の項目は「日時」「取引先」「製品名」「数量」「金額」「担当者」で販売履歴を記録しています。



 


集計を行うプログラム(プロシージャ)の作成


VBE(Visual Basic Editor)を起動し、集計を行うプログラム(プロシージャ)を作成します。


 

【1】VBEを起動する

WPS Spreadsheetsのメニューバー「開発ツール」タブ、「Visual Basicエディター」ボタンの順にクリックします。

VBE(Visual Basic Editor)が起動し、VBE画面が表示されます。



 

【2】プログラム(プロシージャ)の入力先としてシートを指定する

VBE画面の左側「プロジェクトエクスプローラ」画面内の「Sheet1(Sheet1)」をクリックします。クリックすることでプログラム(プロシージャ)の保存先をクリックしたシートにすることができます。



 

【3】プログラム(プロシージャ)を入力する

表示されている「コードウィンドウ」内にプログラム(プロシージャ)を入力します。



 

今回入力したプログラム(プロシージャ)はこちらになります。



>>> サンプルはこちら <<<


 


ボタンを設置して作成したプログラムの登録


シートにボタンを設置し、作成したプログラムを登録します。


 

【1】ボタンを設置する

メニューバー「挿入」タブ、「ボタン」ボタンの順にクリックします。ソート上でマウスをドラッグして任意の場所にボタンを設置します。

ボタンを設置すると「マクロの登録」画面が表示されます。



 

【2】作成したプログラム(プロシージャ)を設定する

「マクロの登録」画面上で、作成したプログラム「合計額を集計」を選択し「OK」ボタンをクリックします。



 

【3】ボタン名を書き換える

ボタンをクリックすると、ボタン名をわかりやすいものに書き換えることができます。



 


ファイルの完成


ファイルが完成しました。

設置されたボタン「集計開始」をクリックすることで、取引先別の集計が自動的におこなわれます。



 


今回使用したファイルのサンプルをダウンロードできます。

>>> サンプルはこちら <<<


 

<ご注意ください>

VBAで処理されたファイルは元に戻すことができません。

重要なファイルでVBAを実行する場合は必ずバックアップを保存してから行ってください。

特に、膨大な件数のデータを集計するような場合は手作業での復旧が非常に困難です。

重要なデータの取り扱いには十分ご注意ください。


 

<VBAに対応している WPS Office エディション>



  • WPS Office Platinum Edition

  • WPS Office Gold Edition

  • WPS Office Academic Edition

  • WPS Office Professional Edition ※法人様向け


※各エディションの詳細・製品一覧はこちら

※「30日間無料体験版」にはVBA機能はございません




いかがでしたでしょうか。

一度の設定作業で動作を自動化できるVBA。どなたでもボタンをクリックするだけで同じ処理ができるので業務効率アップにつながります!

ぜひ、VBAの便利さを体感してみてください。


 


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情報提供元: 編集部記事