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今回は、エステティシャンである筆者が、マスクで肌荒れや吹き出物ができたときの応急スキンケア法についてご紹介します。
肌状態が乾燥していると、肌表面には細かな逆むけ状態がおきます。さらに長時間、長期間マスクをつけることで、マスクの繊維が肌に触れて刺激となり、肌荒れや肌のガサつき、肌の不調を感じます。
日々のスキンケアによって水分量と油分量を高め、肌表面を乾燥させないようにし、マスクをつける前はクリームを塗って摩擦を軽減させるようにしたり、綿などの肌に優しい素材のマスクを活用するようにしましょう。
ニキビや吹き出物の原因には、二つのタイプがあります。肌が乾燥しているところにマスクの摩擦が加わることによってニキビや吹き出物などの炎症がおきる肌タイプと、長時間のマスクによって通気性が悪くなり、汗や皮脂が肌表面に残ってしまうことでニキビや吹き出物ができやすい肌タイプです。
帰宅後、正しい方法でスキンケアをおこない、ニキビや吹き出物の出にくい環境を作り、出来てしまったものに対しては炎症を落ち着かせるケアをしましょう。
帰宅したらクレンジング、洗顔で肌表面の汚れを落とします。
クレンジングの量が少ないと肌に摩擦を与えてしまう原因になるので、少し多めの量を手に取り、メイクになじませながら浮かせるように洗います。
泡だてネットなどを使って、きめ細かな泡を立てます。泡が肌のキメや毛穴の奥に入り、汚れを吸着するのでしっかりと泡立てることがポイントです。
洗い残しのないようにていねいに流し、そっとタオルを当てて水分をふき取ります。ゴシゴシふくと摩擦の原因になります。
肌がガサガサに荒れている、スキンケアがピリピリすると感じるときは、肌表面に逆むけがたくさん起きて、バリアゾーンが乱れている状態です。
そんなときは、アルガンオイルやホホバオイルなどの美容オイル、もしくは乳液を500円玉ほどの量を手に取り、お肌に広げて、手のひらでなじませてバリアゾーンを落ち着かせます。
お肌が乾燥していると感じる場合は、美容オイルや乳液をくりかえし重ねます。
美容オイルもしくは乳液を塗った上から、鼻と口を開けてラップをのせて5分ほどパックします。
ラップをはずし、肌表面に残っているオイルや乳液を手のひらでなじませます。
化粧水は肌にとって水分になります。化粧水の量が少ないと肌が乾燥し、肌トラブルをおこしやすい環境になってしまいます。
コットンを2枚重ねにし、化粧水をたっぷり含ませます。コットンを強くこすってしまうと摩擦の原因になるので、力を抜いてふわっと顔全体に優しく広げます。
肌を優しくおさえるようにして、化粧水を肌の奥まで浸透させます。顔全体を繰り返します。
コットンを裏返し、化粧水を追加して、繰り返し優しくおさえながら浸透させます。お肌の内側がひんやりとしてきたら化粧水が浸透してきたサイン。
肌荒れやガサつきが気になる場合は、保湿タイプの美容液やシートマスクで肌の水分量を高めましょう。ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミド、EGFなどの保湿成分が配合されているものがおすすめです。
ニキビや吹き出物が出ている場合は、炎症をおさえるために美白タイプの美容液やシートマスクがおすすめです。ビタミンC誘導体やアルブチンなどの成分は、赤みを落ち着かせたり、毛穴の引き締め、皮脂のコントロールにも効果的です。
化粧水や美容液を浸透させたあとは、乳液を広げてクリームが浸透しやすい道を作り、クリームで肌表面をフタするイメージで仕上げます。
マスクによる肌荒れや肌トラブルを放置すると、何度も摩擦を繰り返し、色素沈着やシミの原因になります。
あれ?と感じたら、数日間はこのスキンケアを繰り返し、肌のコンディションを整えてみてください。