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玄米の表面には、硬い「ロウ層」があります。玄米は健康的なイメージもありますが、ロウ層にはデメリットがあります。
玄米は、稲の種子ですが、きちんと生育環境が整うまで水を吸収しないようになっています。そのため、ロウ層は防水性があり、人が食べるにあたってはデメリットにつながります。
ロウ層で防水されているため、なかなか煮上がらないことを経験した人も多いのではないでしょうか。そして、食感も白米に比べて独特な玄米。ロウ層の硬さゆえ、食感も食べにくいと感じることもあります。
玄米を食べるとき、炊く前に20時間ほど浸漬しなければならないことは手間に感じますよね。
ロウ層に防水性があるため、玄米自体は栄養価が高いのですが、消化・吸収しにくいのが勿体無い点です。
ロウ層を取り除くことで、白米のような食感で食べられます。
普通の玄米に比べると、カルシウムやナイアシンなど、少ない栄養素ももちろんあります。しかし、白米に比べると食物繊維は約7倍、ビタミンB1は約4.5倍!
栄養価は、玄米に比べるとやや劣りますが、気にするほどではありません。
白米に比べ、糖質は約3割減、エネルギーは約3割減です。ダイエット中の人や、血糖値が気になる人にも嬉しいですね。
ここまでロウカット玄米のメリットについて述べてきましたが、デメリットに感じる点はあるのでしょうか?
先にも述べた通り、白米に比べると栄養価は高いですが、玄米に比べるとやはり勝てません。
しかし通常、食事をする時に「ロウカット玄米のみ」を食べるわけでなければ、副菜にも栄養素は含まれますし、そこまで気にする必要はないといえます。
白米に比べると、割高なものが多いです。値段や食べやすさや、手軽さなども考慮して、自分に合うものを主食に選びましょう。
玄米は、アブシシン酸を含んでいます。体を冷やし、がんのリスクを与えるという報告もあり、人の体には有害なのでは?といわれています。
玄米だけなく、穀類にはアブシシン酸がよく含まれています。しっかりとした根拠はありませんが、そのような考え方もあるようです。
玄米の場合、炊飯前に十分吸水させると毒性は少なくなるといわれています。
ロウカット玄米は普通の玄米に比べて、ロウ層を取り除くことで吸水力がUPしているため、アブシシン酸の毒性のリスクは少ないとのこと。毒性について気になる人には、嬉しいポイントですね。
ロウカット玄米は、白米と同じように1時間程度の浸漬時間で炊飯器で炊けるので、とても簡単!毎日食べるものであれば、手軽さも大切ですよね。
もちろん、圧力鍋や土鍋で炊いてもOKです。
白米や玄米のように炊くタイプのものや、レンジで加熱して食べられるタイプのものも売られています。スーパーや専門店に置いてあることもありますが、インターネット通販が確実です。
たいていの通販サイトにはロウカット玄米が売られているので、気になる人は、チェックしてみましょう!
ロウ層を取り除き、吸水力がUPするため、味も染み込みやすいようです。そのため、炊き込みご飯や、ピラフ、タコライスなど、米料理を美味しく食べられます。
食感も白米と変わらないため、白米で作れる米料理は基本的には何でも合うと考えられます。白米より糖質が少ないため、罪悪感もいつもより少なく、お米料理を食べられますね。
食物繊維やビタミンが多く含まれ、健康に良いといわれている玄米。ロウ層があることで、デメリットがありますが、そのデメリットをカットしたものがロウカット玄米です。
白米のように食べやすく、炊きやすいなどメリットが多いことから、近年食べる人も多いようです。玄米が食べにくいと感じる人、体に合わない人は、一度試してみてはいかがでしょうか。