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敏感肌ではないのに、季節の変わり目にかさつきやひりつき、肌のポツポツなど肌荒れが気になってしまうことを「ゆらぎ肌」と言います。
「ゆらぎ肌」の原因は、環境の変化や花粉などの外部刺激。特に「花粉・環境の変化によるストレス・寒暖差によるストレス・紫外線など」が原因になってしまう、と言われています。
ゆらぎ肌になる原因は、「花粉・環境の変化によるストレス・寒暖差によるストレス・紫外線など」とご紹介しましたが、これらはただのきっかけ。その裏に隠れている本当の原因は、「肌のバリア機能の低下」です。
バリア機能とは、わずかラップ1枚ほどの角質層が、水分を保持して外部刺激から守る役割のこと。このバリア機能が夏に浴びた強い紫外線や、間違ったスキンケアなどによって低下してしまうと、花粉などの外部刺激に弱くなり、結果的にゆらぎ肌の状態になってしまうというわけ。つまり、バリア機能を正常に保つことで、肌のゆらぎとは無縁になれるのです。
なので、今肌がゆらいでしまっている方は、バリア機能を整えるスキンケアを心がけることで肌のゆらぎが落ち着き、厳しい乾燥にも負けない肌になれます。
メイクや皮脂、汚れなどを落としてくれるクレンジング・洗顔ですが、それだけでなくバリア機能を担っている天然保湿因子(NMF)というものも洗い流してしまいます。
そのため、洗浄力が強いクレンジング・洗顔を使っていると、天然保湿因子(NMF)を洗い流してしまい、更にバリア機能が低下してしまいます。
肌がゆらいでいる、と実感している方はすぐにクレンジング・洗顔の見直しをして!
おすすめは、W洗顔不要のクレンジング。顔にクレンジングや洗顔料がのる時間が単純に半分になるので、その分肌の潤いが守られます。
それだけでなく、すすぎの温度にも注意を。熱いお湯ですすいでしまうのも、バリア機能の低下に繋がってしまうので、自分の体温よりも低い温度の32~34℃のぬるま湯ですすぎ、1分以内にクレンジング・洗顔を終わらせましょう。
バリア機能を担っているのは、先ほどご紹介した天然保湿因子(NMF)だけではありません。むしろ、その大部分が“細胞間脂質”と呼ばれるものの働き。なんとバリア機能の約80%を細胞間脂質が担っているのだとか!
聞きなじみのない言葉ですが、高保湿成分と言われている“セラミド”です。
セラミドは、湿度が0%になっても水分をつかんで離さない“最強の保湿成分”なので、バリア機能のためでなく保湿にとっても大切です。
保湿コスメを購入するときは、必ず全成分表示をチェックしてセラミドが入っていることを確認しましょう。
ポツポツやざらつきなどが気になるときには、ピーリングやゴマージュなどの角質ケアをやりたくなってしまいますが、絶対に避けて。なぜなら、バリア機能が低下しているときはちょっとの摩擦でも刺激になってしまい、悪化してしまう可能性があるから。
角質ケアは、肌が落ち着いてからにしましょう。
肌が疲れているときに、一発逆転を狙って高機能な美容液などを与えるのも避けるのが無難。肌がゆらいでバリア機能が低下しているのは弱っている状態。そこに、高栄養なものを与えてしまうというのは、胃が疲れているときにこってりラーメンを食べるようなもの。
ただでさえ弱っている肌に、高機能な成分の美容液などは刺激になってしまう可能性もあります。なので、肌がゆらいでいるときには優しく寄り添ってくれるようなコスメを取り入れましょう。
ゆらぎ肌の本当の原因はバリア機能の低下です。なので、バリア機能を整えればゆらいでしまった肌も立て直すことができます。
ゆらぎ肌が気になる方は、クレンジング・洗顔の見直しとセラミドでの保湿でケアしてくださいね。