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今回はインタラクティブなVRキャラクターの制作ができるプロ向けのVRツールセット「Limitless VR Creative Environment」を紹介する。
このツールを使えば、AIエキスパートの助けを借りずに、簡単にこちらの行動に反応を返すVRキャラクターを作ることができる。
Gary The Gull Teaser (June 2016) from Tom Sanocki on Vimeo.
このGary the Gullは昨年のGDCでも公開された作品で、ショートフィルムとリアクティブAIの二つのスタイルの中間のようなVRコンテンツだ。
映画のようにストーリーが語られているが、ゲームのようなインタラクティブな要素も入っている。
ビューワーは食べ物が入ったクーラーボックスがそばにおいてあるビーチサイドのベンチに座っている人の視線から始まる。
もちろんVRなので実際にそこに座っているような感覚でストーリーは展開していく。
カモメが目の前に飛んできて、見ている人に話しかけ、そのまま座っている人とカモメの会話が始まる。
カモメはクーラーボックスを開けるためビューワーの視線をそらそうとしてきたり、こちらが近づくと警戒して後ろに下がるなど、ゲームのようにキャラクターとのやりとりが楽しめる。
さらにVRコンテンツなので、普通の2Dの動画よりリアルに実際にそこにいる感覚が味わえる。
Gary the GullはLimitlessのツールで使って制作されており、Limitless VR Creative Environmentを使えば、このカモメのようなインタラクティブなVRキャラクターが作れる。
Limitless Ltd.を設立したTom Sanocki氏はPixarでファインディング・ニモ、カーズ、カールじいさんの空飛ぶ家などのアニメーションキャラクター制作に11年間携わっており、その後はBungieで人気ゲームのDestinyのリアルタイムキャラクターを制作したアニメーションキャラクター制作のプロフェッショナルだ。
映画とゲームの両方の経験を活かして、その両方を活かした新しいキャラクター制作をするためにこのLimitlessを設立している。
Limitelessには他にもハイエンドフィルムとゲームの両方の分野からの精鋭を集めたチームが結成されており、特にキャラクター制作の経験が豊富な人が集められている。
このキャラクター制作テクノロジーはフィルムメイカーとゲームデベロッパーをメインのターゲットとし、その後教育、広告、トラベルなどの他のマーケットを拡大していく予定だ。
Gary the GullはこのLimitelessチームと元Pixarでアニメーションスーパーバイザーを18年間務めてきたMark Walsh氏が設立したVRクリエティブカンパニー、Motionalと一緒に制作されたコンテンツだ。
このテクノロジーを使えば、音声認証、ジェスチャー、視線などに反応するリアルライフVRコンテンツが作れるようになる。
Limitlessのキャラクターにはスタンダードとプレミアムの二つのタイプがあり、スタンダードキャラクターは声、視線、ジャスチャーに反応する。
今のところプレミアムは音声認証の機能がスタンダードより優れてるだけだが、スタンダードはアップデートが行われないタイプで、プレミアムは今後スタンダードには機能がアップデートされていく予定だ。
The Limitless Creative VR Environmentには以下の機能が含まれる。
VRキャラクターのためのLimitlessリアルライフコード:
o このリアルライフコードはVRデベロッパーに感情表現が作れるリアルライフエモーションエンジンを提供するためのもので、このテクノロジーを使うことでプレイヤーの声、ジェスチャー、視線に反応するVRキャラクターが作れる。
Limitless VR キャラクターインテグレーション:
o 制作したVRキャラクターをVRゲームなどのコンテンツに統合するためのツールで、プログラマーが何か月もかかっていたインテグレーションが数日で完了できる。
さらに、AI、シェーディング、レンダリング、モーションキャプチャーなどのVRキャラクターテクノロジーをVRキャラクターに統合することもできる。
参照元URL: http://blog.us.playstation.com/2016/03/15/introducing-gary-the-gull-on-playstation-vr/, http://www.prweb.com/releases/limitless/vrcharacters/prweb13246199.htm, http://www.prweb.com/releases/2016/10/prweb13732107.htm
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