先月の末に発表された、サムスンの開発する新型Gear VR。従来のGear VRが持っていたモバイルVRならではの手軽さはそのままに、片手で操作するワイヤレスコントローラーを使った体験が追加される。


Oculusは3月29日、ブログでこの新型Gear VRの発売日と価格を公表した。同時に、Oculus Homeの更新と4月以降に発売される多くのコントローラー対応タイトルについても伝えている。


発売日は4月21日



新型Gear VRは4月21日に発売される。価格はコントローラー付きで129ドルだ。


現在販売されているGear VR本体に比べるとほぼ倍の値段になってしまっている。同じくスマートフォンを使用するモバイルVRヘッドセットで、リモコンにも対応したGoogle Daydream Viewは79ドルだ。単純に価格だけを比較することはできないが、モバイルVRとしては高価な製品である。


もっとも、これはゼロからGear VRを購入するユーザの場合に限った話だ。もうGear VRを持っているならば、39ドルでコントローラーのみを購入できるという。既に2016年だけでも多くのGear VRが出荷されていることを考えると、コントローラーだけを追加で購入するユーザが多いかもしれない。


新型は現行モデルに比べると対応するスマートフォンが少なくなるようで、対応している機種はGalaxy S7、S7 edge、Note5、S6 Edge+、S6 and S6 Edgeと発表されている。この中に自分のスマートフォンが含まれているなら買い換えるのもあり、という感じだろうか。現行モデルとどの程度VR体験の質が異なるのかについては、発売後の情報待ちになりそうだ。


Oculus Homeの大規模アップデート



Oculusは同じブログ記事の中で、Oculus Homeで予定されている大規模なアップデートについても伝えている。このアップデートには、機能の拡張と品質の向上がいずれも含まれている。


ロード時間が短縮され、最大3倍の速度での表示が可能になったという。Explore機能の拡張によってVR内でVRコンテンツを探すのも簡単になっている。動作速度や操作性の改善は、ユーザにとってよりVRをより使いやすいものにしてくれるはずだ。


さらに、モバイルVRの解像度も向上する。2倍の解像度によって、標準解像度から高解像度へのアップグレードが行われたような変化が得られるという。


こういったOculus Homeの更新は新型Gear VRのユーザに限られたものではなく、数週間後には全てのGear VRで利用が可能になる予定だ。


アバターの作成


Gear VRでもOculus Avatarsが利用できるようになる。Oculus Avatarsでは、RiftとGearのVRゲームやその他のコンテンツで共通して使えるアバターを作成することが可能だ。


Oculus Avatarsで作成したアバターは、この春に登場する新作を含む対応タイトルで使用できる。


ブラウザでインターネット上のサイトを表示


Gear VR用のネイティブアプリとして開発されたブラウザ、Oculus Browserも登場する。このブラウザによって、Oculus Homeから直接ウェブ上を検索することもできるようになる。


キーボードを使えば、デスクトップパソコンで見ているお気に入りのサイトをVRで表示できる。VR空間から離れることなくFacebook、Instagram、YouTubeなどをチェックして、そのまま360度コンテンツを視聴することが可能だ。


コントローラーをサポートする70の新タイトル



この春に登場を予定しているのは、本体だけではない。新しいGear VRとコントローラーでの操作に対応したVRタイトルも70本が開発中だ。4月には20タイトル程度、さらにこの先数ヶ月のうちには50タイトルのコントローラー対応作品がストアに登場を予定している。


既存のGear VRタイトルを内蔵タッチパッドによる操作でプレイできることに加え、新しくGear VRでの体験に加わるコントローラーがその体験をもう一段没入感の高いものにする。自分の腕を伸ばしてVR空間に存在するオブジェクトを操作することを可能にしてくれるからだ。


ゾンビを撃つ、パズルを解く、マイクを握るといった動作をコントローラーで再現できる。さらにOculus Roomもコントローラーに対応するので、コントローラーを使ったジェスチャーでやりとりしたり、絵を描いたりすることもできる。


 


新型Gear VRの発売は楽しみだが、既にGear VRを利用しているユーザにとっても気になるアップデート情報だったのではないだろうか。Oculus Homeの改善はVRを使うときの小さなストレスを減らしてくれるものだし、コントローラーだけを追加で購入できるのも嬉しい。


70本が予定されているというコントローラーに対応するGear VRタイトルは、今後も増えていくだろう。モバイルVRでも、コントローラーを使った操作が標準になっていくのかもしれない。


 


参照元サイト名:Oculus Blog

URL:https://www.oculus.com/blog/mobile-vr-is-better-than-ever/





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情報提供元: VR Inside
記事名:「 4月21日に発売決定!コントローラー付きの新型Gear VRがやってくる、価格は129ドル!コントローラー単体価格は39ドル