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Oculus Rift用のVRゲーム『Obduction』は各所で高い評価を獲得した作品だ。デベロッパーにとって初めてのVR作品となる同作は、デベロッパーのこれまでの実績から期待されていた通り、あるいはそれ以上の仕上がりとなっていた。
だが、ハンドトラッキングコントローラーに対応していないことがVR作品としての物足りなさに繋がっていたのも事実だ。また、Oculus Rift専用タイトルだったことで利用できるのはRiftユーザに限られてしまっていた。
2月22日にObduction公式ページのニュースで同作のOculus Touchへの対応と、HTC Vive版の登場が予告されていた。予定の3月22日を過ぎ、ObductionをOculus TouchとHTC Viveに対応させるアップデートが配信された。
Obductionは、『Myst』や『Riven』といったPCゲームの開発で名を馳せたデベロッパー、Cyan Studiosにとって初めてのVRタイトルだ。デベロッパーの代表作の流れを汲み、VR空間でのパズルと探索を楽しめる。
Obductionの世界は何もかもが「目で見たままではない」世界だ。この作品には、カラフルで多種多様なキャラクター(一部は不気味な、怪しいものもいる)や挑戦する価値があるパズル要素、そして最後までどうなるか分からないストーリーが詰め込まれている。
「レバーを引く、スイッチを押すといった操作を行う場面でハンドトラッキングコントローラーによる操作ができれば、さらに没入感が高い作品になったのに……」というユーザの思いが今回のアップデートによって満たされることになる。
ObductionのTouchへの対応を待っていたユーザは、開発チームが考えていたよりも多かったようだ。Cyan Studiosの共同設立者Rand Millerは、Obductionの新しい操作方法について以下のように語っている。
「PAX EastとSXSWでは、Obductionのハンドトラッキングコントローラーへの対応を心待ちにしていたファンの数に驚かされました。彼らの反応は賞賛から、驚きにまで及んでいました。Mystをプレイして育った世代や、Obductionにワクワクしているその子供たちと話をすることは、本当に感動的でした」
Millerは、VRが発展しつつある時代についてもコメントしている。
「印象的な世界を作り出す技術が急速に発展しているこの時代に私が作品の制作を続けていることは、とても幸運だと感じています。私たちは長くゲーム制作を行っていますが、ViveやRiftでVR世界を作るようになったことは、一つの大きな転換点と言えるかもしれません。ユーザに冒険を提供することで自身も刺激を受けている企業にとっては、本当にエキサイティングな時代です」
Obductionの新バージョンは各プラットフォームのストアで購入できる。既にOculus Homeで購入したユーザには通知が行われ、SteamでViveとRiftに対応したバージョンが入手できる。Steamでの価格は2,980円だ。
参照元サイト名:Obduction
URL:http://obduction.com/hotly-awaited-obduction-vive-and-touch-get-street-date/
参照元サイト名:UploadVR
URL:https://uploadvr.com/touch-and-vive-come-to-obduction/
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