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今年に入り、HTCがVIVE対応新アクセサリーとしてリリースしたVIVE Trackerは、瞬く間に様々な応用が考案された。そのなかでもVRテクノロジーに非常に影響を与えるアイデアは、フルボディ・トラッキングである。というのも、全身の動作をVR空間に反映できれば、没入感がより深まるのは自明だからである。
そうしたフルボディ・トラッキングの事例として、本メディアでも以前に報じた「project Orion」がある。
そして、先週スペイン・バルセロナで開催されたMWC2017において、ゲームスタジオCloudgate Studiosが、同社が開発したVIVE対応ゲーム「Island 359」の新しいプレイ・スタイルとして、フルボディ・トラッキングプレイを公開していた(トップ画像参照)。
同メディアは、MWC2017の会場において、VIVE中国地区プレジデントAlvin GraylinにVIVE Trackerを使ったフルボディ・トラッキングについてコメントを求めたところ、以下のようなことが判明した。
まず、HTCはすでに中国の研究所においてVIVE Trackerを使ったフルボディ・トラッキングの研究を進めていて、その研究の成果はオープンソースとして全てのVIVEアプリ開発者と無料で共有する予定なのだ。
さらにこの公式フルボディ・トラッキングは「オプション」機能という位置づけになる、ということだ。「オプション」機能として位置づけられるとは、フルボディ・トラッキング機能は対応が必須のものではない、という意味だ。つまり、既存のVIVEアプリは何も変わることなくプレイすることができて、フルボディ・トラッキングに対応したアプリのみ同機能が使えるようになる。
言ってみれば、例えば「通常版」と「フルボディ・トラッキング対応版」のふたつのバージョンのVIVEアプリを開発することが可能となるのだ。
同氏のコメントは以上のみであり、公式フルボディ・トラッキングの公開日がいつになるかは不明である。
とは言うものも、例えば「RAW Data」フルボディ・トラッキング版がリリースされるかも知れないことを考えると、期待が増すばかりである。
VIVE対応フルボディ・トラッキング機能に関するVIVE幹部Alvin Graylinの発言を報じたUploadVRの記事
https://uploadvr.com/htc-will-open-source-full-body-tracking-vive-tracker/
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