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先週アメリカ・サンフランシスコで開催されていたGDC2017において、ナイアンティック社の「ポケモンGO」のビジュアルおよびインタラクションのデザインを統括するDennis Wangは、同ゲームの今後のアップデートの方向性について講演した。
今後の同ゲームのアップデートにおいて打ち出された方向性として、ゲームマップのリアル化がある。この方向性は、ゲームマップをより現実の世界に近づけよう、という意味である。
具体的には、同ゲームのマップはリアルな世界の昼夜の時間を反映したものとなったいるが、さらに日没を追加することをテストしている、とのこと。
さらに、現在の仕様では晴れの天候しかないのだが、現実の天候に合わせてマップを曇りや雨の表示にすることを目指している。
現行の仕様では、同ゲームのプレイヤー画像は、服装は選択できるものも、基本的にはややリアル志向のキャラクター描写である。
プレイヤー画像をリアル志向にしたのには理由がある。同氏は、同ゲームをリリースするにあたり、オリジナルのアニメのファン以外にもゲームを受け入れてもらえるように、あえてアニメ調にしなかった、と述べている。
しかし、同氏によれば今後のアップデートの方針として、プレイヤー画像を服装だけではなく、年齢や肌の色についてもカスタマイズできるようにすることを目標としている。
プレイヤー画像のカスタマイズの幅が広がれば、より多くのプレイヤーがゲームに没入しやすくなるだろう。
同氏は、「ポケモンGO」のユーザーインターフェースは「Ingress」から学んだことを取り入れている、とも話した。
「Ingress」とは、ナイアンティックが「ポケモンGO」をリリースする前に開発した同社初の位置ゲームである。SF的な世界観の同ゲームは、ゲームシステムが複雑なことが影響して、ユーザーインターフェースも込み入ったものとなっている。
同氏が言うには、同ゲームのボタンは画面右上にも配置されていて、非常に押しづらいデザインとなってしまっている、とのこと。
「ポケモンGO」は「Ingress」の教訓を生かして、ボタンをすべて画面下半分の位置に配置されている。こうした配置によって、プレイヤーはスマホを片手に持ちながら、親指だけでゲーム操作が可能となった。
以上のように「ポケモンGO」は今後も進化を続けていくので、もうしばらくの間はARゲームアプリの王座に君臨し続けるだろう。
「ポケモンGO」のアップデートについて報じたUploadVRの記事
https://uploadvr.com/pokemon-go-big-changes-before-release/
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