商品として完成されたゲームで遊ぶのは楽しいが、ゲームを作るのもまた楽しいものだ。RPGツクールのようなエディタは今も人気があるので、ゲームを作ってみたい・作るのが好きだという大人は少なくないのだろう。レゴ・ブロックのような「作るおもちゃ」が好きな大人も珍しくない。しかし、遊びを作り出すことに関しては、子供たちこそプロフェッショナルだ。


彼らも「作るおもちゃ」が大好きだし、おもちゃですらない文房具を与えられただけでも壮大な物語を作り上げることができる。作る遊びは、小さな子供にとって楽しみであると同時に、大切な学びの機会でもある。


子供たちの創造力を育てるDIYおもちゃを多数販売しているSeedingが、ボールを転がして遊ぶ迷路とVRを組み合わせたおもちゃを発売した。子供用のおもちゃとしては少し高価だが、Seedingのオンラインショップでは高い評価を獲得する人気商品となっている。


迷路を作れるキット



この商品では、迷路を作って遊ぶことができる。木製の枠組みの中で金属の玉を転がしてゴールを目指す、昔ながらの迷路だ。キットに含まれる壁パーツを自由に配置して、何度でも好きな形の迷路を作って遊べるようになっている。


スタート・ゴール地点を示すステッカーや、トラップを示すマークも再利用可能なものになっている。繰り返し遊べる点は、両親にとっても嬉しい。



もう一つ用意されたの迷路の遊び方が、作った迷路をVRアプリでスキャンしてVRゲームにすることだ。壁やトラップの配置、スタートとゴール地点を認識してアプリ内にVR迷路が作られる。VR迷路では、昔ながらの木製迷路にはできない仕掛けを施すことができる。


パソコンやタブレット端末を使ってVRコンテンツを作るのはこのキットがターゲットとしている年齢の子供たちには難しい。そこで、実際にブロックを組み合わせて迷路を組み立てるだけでVR迷路ができてしまう仕組みになっている。


VR迷路



VR迷路に写真や音を追加したり、動く壁のようなデジタルゲームならではの仕掛けを作ることができる。壁のデザインや効果音を組み合わせれば、ジャングル探検も宇宙探検も思いのままだ。謎解き要素を加えることもでき、子供たちがオリジナルのVR迷路を作れるようにサポートする。ゲームとしての中身が同じでも、デザインを変えることで飽きずに遊べるように考えられている。


iOSアプリでは、自分の写真をアバターに設定してマルチプレイも可能だ。同じ迷路の中を一緒に進んだり、クリアタイムを競ったりする遊び方が考えられる。


残念ながら、Androidアプリはマルチプレイに対応していない。



キット内容



キットには迷路本体と、壁になる木製のブロックや金属のボールといったパーツの他に説明書とVRビューワが付属している。付属するビューワはそのままだとダンボールがむき出しのシンプルなものなので、子供アーティストの出番だ。


イラストを描いたり、段ボールで作ったパーツを貼り付けたりしてオリジナルのビューワを作れるようになっている。VRアプリで遊ぶ迷路だけでなく、そのアプリを遊ぶためのビューワも自分の好みで作れるキットなのだ。


対象年齢は8歳以上、価格は59.99ドルとなっている。国際配送については明記されていないが、特に国内限定という記載もされていないので日本からも購入できそうだ。


 


大人が一人で遊んで楽しめるおもちゃではないが、子供の作った迷路を遊んであげるような使い方はできるかもしれない。実際の迷路、VR迷路、そしてVRビューワ本体と子供のアイデアを活かす場所が豊富にあるこのキットは、デジタルに抵抗のない子供たちにとって素晴らしいプレゼントになりそうだ。


 


参照元サイト名:Seeding

URL:https://www.seedling.com/products/design-your-own-marble-maze


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情報提供元: VR Inside
記事名:「 VR迷路をDIYできるおもちゃが子供の創造力を刺激する