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VavleがLinuxを使用する開発者に向けてSteamVRの提供を開始したと、UploadVRが伝えた。まだデベロッパーリリースの段階だが、WindowsだけでなくLinuxを使用するユーザもSteamVRを利用できるようになりそうだ。
現在、Linux版のSteamVRはGitHubから利用できる。チュートリアルの他にダッシュボードやルーム設定といった基本的な機能が用意されているものの、デスクトッププレビューやベースステーションの電源管理に関する既知の問題が残されたままだ。これらの不都合が解消された安定版のリリースについては未定である。
ValveがLinuxでのVRをサポートするのは自然な流れだ。同社が販売しているコンソール、Steam Machineに搭載されているSteamOSはLinuxベースである。
なるほどWindowsユーザに比べれば、LinuxやSteamOSからSteamを利用するユーザの割合は小さい。しかし、同社のオリジナルコンソールを購入するようなファンを無視するわけにはいかないだろう。
このLinux版SteamVRが一般ユーザ向けにリリースされれば、VRを導入するハードルが少し下がりそうだ。Windowsと違ってLinuxは無料なので、ヘッドセットとは別に必要となるVR用PCの価格を下げられる。
予算を変えないのであれば、不要になったOSのライセンス料をワンランク上のグラフィックボードを採用する資金に回すこともできるだろう。Steam Machineシリーズにも、VRアプリの利用を前提としたモデルが登場するかもしれない。
ValveがSteamVRをLinuxで動作させる計画を明らかにしたのは2016年だ。発表から4ヶ月で今回のデベロッパーリリースを迎えたことになる。一般のLinuxユーザがSteamVRを利用できるようになるまでには、もう少し時間がかかりそうだ。
また、MacOSへの対応も同時に進んでいる。こちらはVR対応PCの低価格化に繋がるものではないが、ヘッドセットを使うユーザの選択肢を増やしてくれるものではある。VRに興味のあるMacユーザを取り込む効果はあるはずだ。
参照元サイト名:UploadVR
URL:https://uploadvr.com/valve-finally-brings-steamvr-linux-developer-release/
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