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Digital Photography Reviewが「metalens」と呼ばれる超薄型平面レンズの研究に関する続報を伝えた。
metalensは、ガラスの10万分の1という薄さで可視光線を扱うことのできる初めての平面レンズだ。レンズの素材として一般的なガラスや樹脂ではなく、透明な石英(水晶)の薄い板の上にこちらも透明な二酸化チタンの柱をびっしりと並べてある。平面レンズなので屈折率の違いによる収差を補う必要もない。
極小サイズの話なので感覚的に理解できないが、とにかく薄いレンズだと考えておけば間違いない。従来のレンズよりも省スペースであり、得られる像の品質も高い。また、マイクロチップで培った技術を利用すれば高精度・高効率で製造できる。
2016年6月の情報では一つの波長(一つの色)しか扱うことができなかったが、現在は波長が490nmから550nm(色が青~緑)の範囲で光を扱えるようになっている。フルカラー対応へ向けた大きな一歩である。
VRヘッドセットの小型軽量化はもちろん、スマートフォンのカメラ、医療機器、顕微鏡といった器具への採用が考えられるレンズだ。
参照元サイト名:Digital Photography Review
URL:https://www.dpreview.com/news/6209245798/flat-metalenses-now-work-with-a-range-of-colors
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