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同メディアは、Hololensを使ってFF14をプレイする動画を投稿した「たぬ 福」氏のツイートを紹介した。
HoloLens専用ゲームも楽しいけど、既存のゲームをHoloLens対応にしても面白いんじゃないかなーと思ってFF14で雰囲気だけ試してみた。UI系を画面の外に置くことで、よりゲームに没頭しやすくなるんじゃないかな?狭い画面でも広く使えそう。#HoloLens#FF14pic.twitter.com/pjTrg0T2Z4
—たぬ 福 (@tanufuku) 2017年2月5日
同動画を見ると、机のうえに置かれたノートPCの画面にゲームのメイン画面が表示されている。そして、同氏の周囲を囲むようにして、アイテム画面等のサブ画面がホログラム表示されている。
このようにしてHololensを使うと、メイン画面を開いたままの状態で、サブ画面を同時に見ることができるので非常に便利そうである。
同動画はFF14をプレイしているが、同様のアイデアをARオフィスに流用することは可能だろうか?つまり、物理的なメイン画面にはオフィスアプリを表示させておいて、ユーザーの周囲にはホログラフィックな各種グラフおよび資料が漂っているのだ。このアイデアは悪くなさそうだ。
だが、ここでひとつの疑問が浮かぶ。なぜ物理的なディスプレイをホログラムに置き換えないのか、と。
RoadtoVRの記事では、この疑問に対して、Hololensの視野角の問題を指摘する。現時点のHololensの視野角は50°に満たないと言われており、人間の視野角(約180°)と比べてかなり狭い。そのため、メイン画面までホログラム表示すると、サブ画面と同時に見る時にメイン画面がかすんで見えてしまうのだ。
つまり、常に視野にいれておきたいメイン画面については、安定した輝度と解像度が期待できる物理的なディスプレイが望ましいのだ。
実のところ、メイン画面問題のほかに、もうひとつ深刻な疑問が思い浮かぶ。そもそも、本来は立体的なオブジェクトをわざわざ平面的なホログラムで表示する意味があるのか?立体的なオブジェクトは、立体的にホログラム表示した方がよいのではなかろうか。
未来のFFタイトルをHololensでプレイすることを想像したら、ディスプレイではなくホログラフィックなアイテムがユーザーの周りにある光景こそが、もっともらしいのではなかろうか。
以上に考察したような未来のARオフィスの設計に関して、Microsoftはデモ動画をYouTubeにアップしている(下の動画参照)。
同動画は、リアルなオフィスがHololensの使用に最適化されたARオフィス(動画ではMRオフィスと言われている)になるまでの様子を3段階に分けて説明している。その段階とは以下の通り。
第1段階:机のうえのノートPCのディスプレイは、平面的なホログラムに置き換わる
第2段階:机の周りの立体的なモノは、立体的なホログラム・オブジェクトとなる。ヒトに関してはアバターとなる。
第3段階:机および部屋の壁もホログラムに覆われる。
以上の段階を経て現れるARオフィスは、現在よくデモ動画で見かけるリアルな空間にホログラムが浮かんでいるようなものとは、あまり似ていない。
注意すべきは、引用した動画はMicrosoftが制作したHololens公式動画だということだ。
もしかしたら、現時点では、Hololensの可能性はまだほんの少ししか理解されていないのかも知れない。
Hololensを使ってFF 14をプレイする動画を紹介したRoadtoVRの記事
http://www.roadtovr.com/hololens-final-fantasy-xiv-concept-video-shows-ar-as-a-perfect-second-screen-for-gaming/
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