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VRテクノロジーはゲームコンテンツから大きく発展していることは間違いない事実ではあるが、その一方でVRデスクトップあるいはバーチャル・オフィスの開発も進んでおり、多数のスタートアップがその開発にしのぎを削っている。
とは言うものも、現時点でVR市場の標準となるようなVRデスクトップはまだ現れておらず、それどころかVR空間における文字入力方法も模索されている最中である。
そんななか、スタートアップのNormal VRは、VR空間における入力方法のスタンダードを提案すべくVRキーボードシステム「Cutie Keys」をオープンソースでリリースした。
同システムは、ポップなデザインのVRキャラクターが、両手にスティックを持って、まるでドラムを叩くかのように文字を入力する、というもの。デモ動画を見ると、キーボードのサイズを変えることもできる。
実のところ、同システムの入力方法自体は、昨年5月にGoogleが発表したVRキーボード「Drum Keys」で採用されていた(下の動画参照)。UploadVRはNormal VRに「Drum Keys」の存在を知っていたかどうか問い合わせたところ、同社は「Drum Keys」のことを知っていたことを認め、同システムは「Drum Keys」がなかなかリリースされないことを受けて、自分たちで開発・改良したものである、という回答があった。
バーチャル・オフィスを実用化するためには、何らかの文字情報のUIが不可欠であり、そのUIデザインにはバーチャル・キーボードのほかに音声入力を採用するという選択肢もある。いずれにしろ、バーチャル・オフィスのスタンダードを確立できた企業は、VR業界において大きなシェアが獲得することが予想される。
なお、「Cutie Keys」はオープンソースなのでソースコードも公開されており、本記事下部に示したGitHubページからダウンロードすることができる。Unityで開発されているので、OculusRiftおよびVIVEの両方のコンテンツに流用可能であろう。
VRキーボードシステム「Cutie Keys」を紹介したUploadVRの記事
http://uploadvr.com/open-source-drum-keyboard-answer-vrs-typing-woes/
「Cutie Keys」を紹介しているNormalVRのブログ記事
http://www.normalvr.com/blog/an-open-source-keyboard-to-make-your-own/
「Cutie Keys」のソースコードがアップされているGitHubのページ
https://github.com/NormalVR/CutieKeys/
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