海外メディアVRFocusは、2017年1月30日の記事において、Inside-out型VRシステムがGDC2017に出品されることを報じた。



ハイエンド型VRヘッドセットが超えるべきふたつの壁


Oculus Rift、VIVE等のVR Ready PCを必要とするハイエンド型VRヘッドセットは、現在ふたつの壁に直面している。


ひとつめの壁が、VRヘッドセットのワイヤレス化である。この壁に関しては、すでにHTCがVIVE対応ワイヤレスキットTPCASTを全世界にリリースする予定なので、半ば乗り越えられている。


ワイヤレス通信が標準実装され、Oculus Riftも何らかのワイヤレス機能を開発することで、この壁は克服されるだろう。


ふたつめの壁は、Inside-out型トラッキングセンサーの実装である。


現在、Oculus RiftとVIVE、そしてPS VRもユーザーの位置と動きを認識するために、VRヘッドセットとは別に外部トラッキングセンサーを利用している。ただ、理想的にはトラッキングセンサーがVRヘッドセットと一体化することが望ましい。こうした一体型トラッキングセンサーが、Inside-out型トラッキングセンサーと呼ばれる。


Inside-out型トラッキングセンサーの開発も進められてはいるものも、ワイヤレス通信ほどの成果はえられていない。


VRアーケード・プラットフォーマーを目指すHyperverse


スタートアップのHyperverseは、ゲーム開発者の世界的カンファレンスであるGDC2017に同社が開発したInside-out型トラッキングセンサーを採用したVRシステムを出品することを発表した。


同システムは、VRヘッドセットOculusを使い、バックサック型PCとトラッキング用カメラを装着することで、ユーザーは通常のルームスケールを超えて動き回ることを可能としている。



同社は、同システムと開発環境および対応アプリを提供して、VRアーケードのプラットフォームを作ることを目指している。


多くのゲーム開発者が集まるGDC2017での出品が、同システムが世界各地で導入されるきっかけになるかも知れない。


Hperverse開発のInside-out型VRシステムがGDC2017に出品されることを報じたVRfocusの記事

https://www.vrfocus.com/2017/01/inside-out-tracking-specialist-hyperverse-secures-funding-round-showcasing-tech-at-gdc-2017/


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情報提供元: VR Inside
記事名:「 Hperverse、Inside-out型VRシステムをGDC2017に出品。VRアーケードのプラットホームになるか?