お堅いイメージのある法曹界は、あまりVRと相性が良いように思えないかもしれない。しかし、Lamber Goodnowチームは裁判にVRを利用している。このチームの活動は、PR Newswireが伝えた。


Lamber Goodnow法律チームは、James GoodnowとMarc Lamberの二人が主導する弁護士集団だ。彼らはいくつかの裁判にVRを活用しており、こういった方法が将来は一般的になるだろうと考えている。


これまで、事故や事件の状況を伝えるためには証人による証言や物的な証拠、あるいは現場の写真や映像といったものが利用されてきた。VRを使えば、こうした資料よりも分かりやすく状況を伝えられるという。


裁判官、弁護士、検事といった裁判に関わるプロフェッショナルは証拠資料を見慣れているが、一般の陪審員はそうではない。そのため、資料から現場を想像するのは難しい。これは陪審員と異なり量刑を決める権限を持たない裁判員の場合でも同様だ。


Lamber Goodnowチームは、VRが法律の世界を変えると考えている。VRを利用すれば、事故が起きたときの運転手の視点を陪審員に体験させることすらできる。その結果、より真実に近づけるというのが彼らの考えだ。


彼らは、VR体験のために使うヘッドセットとしてOculusRiftを採用している。そして、状況を正確に再現するために法律の専門家だけでなく技術者も雇っている。チームの専門家がまとめた情報は、Kitchin Sink Studiosの技術によって3D体験へと変換される。


新技術を取り入れることで、裁判も様変わりするのかもしれない。関係者が法廷でそれぞれにOculusRiftを付けている様子は想像しにくいが、「体験」によって判決はより正しいものになるのだろうか。


 


参照元サイト名:PR Newswire

URL:http://www.prnewswire.com/news-releases/lamber-goodnow-legal-team-brings-virtual-reality-technology-to-the-courtroom-300397710.html#continue-jump


参照元サイト名:Lamber Goognow

URL:https://lambergoodnow.com/


参照元サイト名:Kitchin Sink Studios

URL:http://www.kitchensinkstudios.com/studio/


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情報提供元: VR Inside
記事名:「 裁判での証拠提出にVRを利用!事故や事件の状況を分かりやすく提供