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ARグラス「R」シリーズを開発している同社は、同シリーズの最新モデル「R8」および「R9」をCES2017で発表する。
同社が開発するARグラス「R」シリーズを知るには、昨年開催されたCES2016に出品された同シリーズ最初のモデル「R7」を紹介した動画を見ると良いだろう(上の動画を参照)。
「R」シリーズを一言で表現するならば、「Hololensライクなスマートグラス」だ。上の動画を見ればわかるように、R7を装着したユーザーは、レンズに表示されるAR情報をリアルな世界に重ねて見ることになる。レンズに表示されるAR情報は、サングラス型デバイスのツルの部分にあるボタンを使って操作する。
同デバイスに使われているOSはAndroidなのだが、実際には同社が開発した独自OS「ReticleOS」がAndroid上で動作している。個々の専用ARアプリは、「ReticleOS」をベースにして動作している。
ちなみに、同デバイスのAR表示される視野角は37°、価格は$2,750であった。
「R8」と「R9」は、Rシリーズの最新後継機種である。それぞれの仕様は以下の通り。
R8の特徴
R8の外見は、本記事トップ画像を参照。
R9の特徴
R9は、基本仕様はR8と同じなので、R8と異なっている仕様を以下に示す
Rシリーズは、明らかにHololensを意識したARデバイスである。Rシリーズがサングラス型、Hololensがバイザー型とデザインに違いはあるが、どちらのデバイスもARアプリのプラットフォーム・デバイスとなることを目指して開発されている。
RシリーズがHololensより優れているのは、その価格だ。Hololensが$3,000に対して、高額のR9でも$1,000以上安い。
ARデバイスの中枢機能とも言えるトラッキング性能に関しては、どちらのデバイスも内蔵センサーを使ってトラッキングするInside-out型を採用している。
両デバイスのトラッキング性能に関して、海外メディアRoadtoVRは検証を試み、その結果としてHololensの方がRシリーズより優れていると報告している。
プラットフォームを支配するデバイスがまだ空位であるAR業界においては、その性能と知名度においてHololensが一歩リードしているように思われる。ただ歴史的に見て、PC、スマホ、そしてVRヘッドセットのどのプラットフォームにおいても、ただひとつのデバイスによって支配されたことはない。
RシリーズをはじめとしたHololensのライバルデバイスの台頭が、2017年のAR業界の注目点ではなかろうか。
ODG公式サイト
http://www.osterhoutgroup.com/home
ODGが開発したARグラス「R8」および「R9」をCES2017で発表することを伝えるプレスリリース
http://www.osterhoutgroup.com/presskit/pressreleases/Industry_Leader_ODG_Introduces_R-8_and_R-9_Smartglasses.pdf
「R8」および「R9」とHololensの比較に言及したRoadtoVRの記事
http://www.roadtovr.com/odg-announces-smart-glasses-r8-r9-ar-qualcomm-snapdragon-835/
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