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同メディアは、2017年1月5日から8日にアメリカ・ラスベガスで開催されるCES2017で、中国メーカーLenovoが発表を予定している同社製VRヘッドセットの仕様を報じた。
同社が発表するのは開発を予定しているVRヘッドセットの仕様のみで、VRヘッドセット本体は出品されない。
同社が発表を予定しているVRヘッドセットの仕様は、以下の表のようにまとめられる。
対応PC | Windows 10 |
---|---|
画素数 | 1440 x 1440 |
視野角 | 不明 |
重量 | 350g |
アプリ連携 | Windows Storeアプリ、Hololensアプリに対応 |
価格 | $300〜$400 |
リリース時期 | 2017年内 |
画素数はOculus RiftとVIVEの1080 x 1200を凌駕しており、重量もRiftが470g、VIVEが555gなので軽量化されているので基本スペックに改善が見られる。
対応アプリに関しては、今後開発されるであろう対応VRアプリはもちろんのこと、Windows Storeにラインナップされている既存のアプリも、VRヘッドセットから利用できるバーチャルディスプレイに表示することによって対応する。
特筆すべきはHololensにも対応していることだ。ARデバイスであるHololensは、ARという特性上、リアルな世界をユーザーが見えなければならない。Lenovoが開発を予定しているVRヘッドセットでは、Hololensアプリに対応するために、VRヘッドセット前部のユーザーの目を覆うカバー部分が上方にはね開けられるようになっている。
もうひとつ特徴的なのは、トラッキングシステムだ。RiftやVIVEのようなハイエンド型VRヘッドセットは、VRヘッドセットとは別個にある外部トラッキングセンサーを使ってトラッキングするOutside-in型を採用している。対して、Lenovo製VRヘッドセットは、トラッキングカメラを2台搭載したInside-out型を採用する予定だ。Inside-out型のハイエンド型VRヘッドセットは現時点では存在しないが、同社によると、世界初のTango実装スマホ「Phab 2 Pro」を開発したノウハウを使ってInside-out型トラッキングシステムを実現する、とのこと。
ただ、もっとも魅力的なのはやはりその安さだ。Oculus Touchも含めたRiftが$798、VIVEが$799なので、およそ半額で購入できることになる。
以上のような仕様のLenovo製VRヘッドセットは、なかなかに見どころがあるように思われるのだが、普及のカギ握るのは何と言っても対応VRコンテンツの豊富さだ。VRヘッドセットがどんなに安く性能が良くても、対応VRコンテンツのラインナップが貧弱であれば、ユーザーは購入に二の足を踏むだろう。
とは言え、ハイエンド型VRヘッドセットの普及を阻んでいる要因がその高額さにあるのも確かなので、Lenovo製VRヘッドセットの開発進捗には今後注目すべきであろう。
Lenovoが2017年内にリリース予定のVRヘッドセットの仕様を報じたUploadVRの記事
http://uploadvr.com/lenovos-windows-holographic-vr-headset/
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