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来月中国での発売を予定しており、日本、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどでも今秋の発売が予定されている。
スマホデバイスを挿入する必要なく、単体での起動・コンテンツのダウンロード・再生が可能なのが最大の特徴。
ディスプレイは有機EL採用で解像度は両目で2,160×1080画素の2.5Kレベル。
アイデアレンズ社は2015年夏、中国で今回のHMDの初期モデルにあたる「IDEALENS K1」を3000台限定で販売。
今回のK2では視野角の拡大(110°⇒120°)と軽量化(約500g⇒295g)がなされた。
製品の主なスペックは以下です。
製品名 | IDEALENS K2 |
---|---|
重量 | 295グラム |
リフレッシュレート | 90hz |
OS | IDEAL OS(Androidベース) |
CPU | Exynos 7420 |
GPU | Mail-T760 MP8 |
RAM | 3G LPDDR3 |
ROM | 32G eMMC |
センサ | 9軸センサ、wi-fi Bluetooth4.0 |
その他 | Wi-Fi・4G サポート:Wi-Fi 4G |
入出力 | マイクロUSB、3.5mm オーディオ入力、microSDカードスロット |
価格 | 未定 |
IDEALENSシリーズについてはK2以降さらなるハイエンドモデルとして「K3」の開発も進めているとのこと。
視野角は現在の120°でも両サイドに「端」が見えるため、より没入させるべく180°の視野角を目指している。
記者発表には多くの報道陣やメディアが駆けつけ、立ち見が出るほどの賑わいでした。
記者発表後は体験会に向けて用意されたコンテンツを実際にプレイしました。
ヘッドの右側に操作系統があり、左側は音量設定のボタンがあります。
レンズの右側にはmicroSD(担当者はTFカードと言っていましたが同様のものかと思います)を挿入するところがあります。
今回展示のコンテンツはmicroSDにデータを入れ、IDEALENS K2で起動するかたちで再生されていました。
イヤフォンジャックがヘッドセットの両隣になるのも特徴で、どちらか好みのほうにイヤフォンをつけることができます。
販売されるセットにはイヤフォンは付属されないようです。
色が徐々に変わっていくオーロラの幻想的な風景を360°確認できます。
このコンテンツを一番初めに体験しましたが、まずはIDEALENS K2の着用感について。
300グラムをきっているので軽量感はかなりありました。
頭の前後をはさむようにしてロックするのですが、被りやすいのが特徴です。今までのどのヘッドセットよりも被り易かったです。
調節についても問題なく可能。私の頭が小さいせいか、最初はロックがすごく緩く感じましたが、調整してもらうと緩みは感じなくなりました。
2.5Kの解像度でしたが、オーロラのコンテンツに関してはそれ以上にも感じました。首を速く振ると映像の乱れはやや発生します。
また、左右の振りに関してはロックされるものが何もないのでグラつきまではいかないにせよ、多少気になりました。
バイクにまたがり、ペダルを漕いで前進、頭を左右に振って横移動を行います。
こちらに関しては左右の動きの感知がややマチマチで、反応したりしなかったり、思ったよりも俊敏に動いたりでコースに仕掛けられたコインやジャンプ台を上手に登ることが全くできませんでした。
バイクに乗っているときのささいな頭の動きの感知と落とし込みには少し課題があるのかなと感じました。
こちらは知育系のゲームで、天秤に重りを均等に載せたり、積み木を重ねて滑走路を作ったりするゲームでした。
ここで専用のコントローラーが登場。Bluetoothで連携して使用します。
ボタンを押すことで手の代わりとなる「線」が画面上に現れ、コントローラーの下側のボタンを押す・離すことで重りを持つ・離すが可能になる。
こちらのアクションは反応に遅れなどはなく、違和感なく使えて遊べました。
上の写真くらい離しても問題なく認識されます。
出展されたゲームの中で一番快適に遊べました。ワイヤレスでかなりストレスフリーに体験ができました。
最後は日本国内のVRコンテンツ「積木製作」の手掛ける2つのコンテンツをIDEALENS K2でプレイ。
こちらはビジネスパートナーとなっているクリーク・アンド・リバー社が日本のVRコンテンツ製作者にお声がけをしてコンテンツを呼びこんだようです。
先日のニコニコまるなげデーでファンズワースコースターの進化版をVIVEでプレイしたばかりでしたが、同様に急降下の際にふわっと浮遊感を感じるなど、疑似体験ができました。
恐竜戯画についても映像・反応の遅れによる違和感なくプレイできました。
製品自体は軽量かつワイヤレスで単体+コントローラーのみで使えるので普及の可能性を感じました。
残るは価格帯だが、まだ未定とのこと。中国での製品版発売のタイミングに合わせて国内の価格や発売日などの情報も公開されるようです。
こちらに対応したコンテンツは現時点では100万時間のビデオや100以上のゲームが準備され、10コンテンツほどがプリインストールているとのこと。
IDEAL OSはAndroid 6.0がベースになっている。
コンテンツの拡充についてはMCNを持つクリーク・アンド・リバー社が日本国内コンテンツをIDEALENS K2に持っていくサポートをするようです。
ユーザに留まらず、VRコンテンツの開発者にとっても楽しみなIDEALENS K2。
あとは発売までに安定化を追求してもらいたいところだ。約1時間の体験会中も何度か操作不能、交換するケースもあったので、製品版への安定が期待される。
IDEALENS公式サイト
http://www.idealens.com/
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