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同メディアによると、このほどアメリカ・スタンフォード大学のShape Labから新機構で動作する触覚コントローラー「Wolverine」が発表された。
同コントローラーの名前は、小指を除く4本の指に装着するスライダーが映画X-Menシリーズに登場するアダマンチウム合金の爪を拳に埋め込んだミュータントのウルヴァリンが爪を出した時の様子と、同コントローラーの外観が似ていることに由来する。
同コントローラーの最大の特徴は、他の触覚コントローラーによく見られるモーターによって駆動する部分がなく、代わりに指に装着するスライダーで触覚を再現することだ。
同コントローラーのスライダーは、10ニュートンのチカラが働かないと動かない仕組みとなっており、このスライダーを動かすには0.87ジュールの仕事量が必要となる。
同コントローラーはスライダーを操作する際の抵抗力と、スライダーの開く距離を制御することでバーチャルオブジェクトをにぎる感覚を再現している。
モーター駆動部がなく構成する部品も少ない同コントローラーは、リアルなにぎる感覚を低重量・低コストで実現できることができる。
開発を率いているShape LabのInrak Choiは、「現時点ではWolverineは固いモノをにぎる感覚の再現しかできませんが、あくまで低重量・低コストで、やわらかいモノをにぎった感覚を再現するのが次のステップです」と述べている。
腕や指の位置や動きをトラッキングするハンド・コントローラーはすでに開発中デバイスのなかで多数見られるが、モノの質感を再現するデバイス開発は未開拓の領域なので、今後も「Wolverine」のようなデバイスは現れるだろう。
スタンフォード大学Shape LabのWolverineの解説ページ
http://shape.stanford.edu/research/wolverine/
参照元URL:http://www.digitaltrends.com/virtual-reality/wolverine-haptic-feedback/
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