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同メディアによれば、2016年10月25日、The Wall Street Journalが開催したカンファレンスにおいて、Facebookのチーフ・プロダクト・オフィサーであるChris Coxは同社が開発中のARカメラアプリのデモンストレーションを行った。
Chris Coxが言うには、今後5年のあいだにインターネット通信の70%が動画になると予想されており、Facebookも文字や音声から動画にコミュニケーション・ツールをシフトさせていく、とのこと。
続けて同氏は、Facebookが直面している「携帯端末向け製品が抱える長期的問題」として、スマホを使ってより簡単に動画を撮影し、編集する方法を模索していることを述べた。
そうした努力の成果として、同氏は開発中のカメラアプリをカンファレンスの席上で披露した。
同カメラアプリは、動画撮影中に画像編集アプリ「Prisma」のようなアート性の高いフィルターを作動させるものだ。
同カメラアプリは、今年ドイツで発表された人工知能を用いて画像を変形するアルゴリズムを活用しており、このアルゴリズムを使えば、動画をレンブラントやゴッホといった特定のアーティストの作風に似せて加工できるようになる。
Prismaも動画の加工に対応しているが、動画撮影後にフィルター処理を実行するのに対して、同カメラアプリはまさに動画撮影中にフィルター処理を行うので、実質的にはポケモンGOのように現実の風景をリアルタイムに変えるARアプリとして機能していると言える。
同氏によれば、開発中のARカメラアプリで最も難しいのは、スマホという限られた計算資源しか実装していないデバイスで、人工知能による画像処理という高負荷な処理を遅延なしで実行できるようにすることだ。
なお、同カメラアプリのリリース時期は現時点では未定である。
Facebook・Chris Coxをインタビューした時の動画を投稿したThe Wall Street JournalのFacebook記事
https://www.facebook.com/wsj/videos/10154837423358128/
FacebookがARカメラアプリ開発で参照しているドイツで発表された論文
http://www.cv-foundation.org/openaccess/content_cvpr_2016/papers/Gatys_Image_Style_Transfer_CVPR_2016_paper.pdf
参照元URL:http://venturebeat.com/2016/10/25/facebook-demos-prisma-like-augmented-reality-app-for-live-video/
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