最近ではVRコンテンツでもオーディオのクオリティが重視され始めており、George Lucas氏が1983年に設立したオーディオビジュアルカンパニー、THXもハイクオリティな3Dオーディオの開発をしている。



THXのJason Fiber氏によれば同社は現在の3Dオーディオには欠けているpersonalized head-related transfer function (HRTF) technologyと呼ばれるものを開発している。


このHRTFテクノロジーは人間が音聞いているときの頭や耳周辺の音響効果を再現できるバイノーラルオーディオと統合して、実際に音がどこかでなっているような感覚を作り出すことができる。


これでヘッドセットしながらも現実に近いサウンドが体感できる。


けれど人によって頭の大きさや耳の形が違うので、その人にぴったりあった音を再現することが難しい。


そのためTHXではその人に合わせた、パーソナライズした設定をもモバイルデバイスでできるようになる、HRTFオーディオシステムを開発中だ。


THXはこの技術を使い、Samsung GearVRやGoogle DaydreamのモバイルヘッドセットVRエコシステムのためのハイクオリティ3Dオーディオを実現させようとしている。


同社がユーザーの耳の形に合わせた3Dヘッドフォンを制作しているOSSIC Xと契約したことからも、カスタム3DオーディオをVRのために作成しようとしていることは明らかだ。


THXのJason Fiber氏はヘッドセットを使っている人の多くが映画やTVを見るのに使っていることをうけ、そのマーケットに参入したい考えていると話している。


現在同社はこのテクノロジーを使ったプロダクトの商品化に向けて様々な企業と働いている。


参照元サイト名:vrscout

URL: http://vrscout.com/news/razer-thx-acquisition-vr/


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情報提供元: VR Inside
記事名:「 THX、現実と近い感覚で音が聞こえるようになるオーディオ技術を開発中