ウェブベースで360度VR映画を配信するJaunt社が、新たな機能「Compass」を発表

ウェブベースの360度VR映画を数多く制作、そしてサイトやアプリに配信していることで有名なJaunt社が新たな機能「Compass」を発表した。

Jaunt社が発表した「Compass」とは、360度コンテンツをウェブで視聴した際に働く「自動ナビゲーションツール」である。

現在のところ、ウェブブラウザーを通して360度動画を視聴する際、マウスかキーボードを使って上下左右に視点を動かさなければならなかったが、この「Compass」があることで、自動で視点が切り替わるようになる。

視点の切り替えは、今まで視聴者に注目されていた点のデータ、重要だと思われる点などに基づいて行われるため、最適と言える方角に自動で視点が向けられるのだ。

つまり、最も面白いシーンを見逃すことがなくなるようになる機能ということだ。

Jaunt社のソフトウェア・エンジニア責任者、Andrew Walkingshaw氏は以下のように語る。

「動画とは通常、再生ボタンを押して楽な姿勢で視聴するものです。マウスやキーボードを操作しながら視聴するというのは少し通常とは食い違いがあり、気持ち良く視聴することができないでしょう。

しかしCompassを導入することで、ユーザーは自分で映像の上下左右を操作するのか、自動でハイライトシーンを映してもらいリラックスしながら視聴するのか、選ぶことができるようになります。

ハイライトを自動で映してもらうことで、重要なシーンを見逃す心配も解消されるでしょう。」

Jaunt社は現在お試しとして、幾つかの人気360度映画にCompassを適用させている。

「Compass」の発表に伴い、Jaunt社はウェブプレイヤー用のスペイシャル・オーディオ（Googleのオープンソース「Omnitoneライブラリ」）を利用可能にした。

Jaunt社のエンジニア・マネージャー、Adam Somers氏は以下のように語った。

「オーディオはVR体験で最も重要な要素の一つです。スペイシャル・オーディオはユーザーに、より深く究極的に信頼の置けるVR体験をお届けします。

この機能を私たちのウェブプレイヤーに適用し、ユーザーの皆さんに最高の没入型体験をお届けできることにワクワクしています。」

「Compass」、そして「Omnitone」はGoogle Chromeのブラウザー、またはJaunt VRアプリ（iOS、Android、Gear VR、Oculus Rift、HTC社のVive）から体験出来る。

https://www.jauntvr.com/

情報提供元： VR Inside