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HumanEyes Technologies社がVRで撮影可能の360°可視カメラ Vuzeを発売した。
先行予約は5月16日から開始しており、商品は今秋に発送される。
VRヘッドセットが消費者の手に渡っているなかコンテンツ数が未だ足りないことから今回の発売に至ったようだ。
価格は800ドルで、色は青、赤、黄、黒の4色から選ぶことができる。
こちらはFacebook社のSurround 360 (30,000ドル) のコストの3%以下、Nokia社のOzo (60,000ドル) のコストの2%以下にあたり、その価格の低さが見て取れる。
Vuzeは3D、そして2D VRでの撮影と共に、リアルタイムに近い速さで撮影した作品の変換を行う。
非常に簡単なインターフェース、そして8台のFHDカメラを使用した高クオリティな2D画像が特徴のようだ。
同製品は途切れることなく2D、3Dの出力方法を途中変更することが可能。
撮影された作品の各プラットフォーム、VRヘッドセット、デバイス対応VRコンテンツへの自動変換もできるそうだ。
本体は軽量で持ち運びが可能。
デバイスにはワンクリックで撮影・変換を行うソフトウェアが搭載されている。
自撮り棒、三脚、スタイリッシュな持ち運び専用ケース、そして機器の持ち方を変えるためのハンドルも付いてくるとのこと。
また、システムには人間の目が頭の中で像を作り出す上で脳と相互作用する方法を模倣した登録商標の技術・Adaptive Blendingが組み込まれており、こちらをによってユーザーはイメージをつなぎ合わせ、VRに対応させることができる。
Vuzeで制作されたコンテンツはどのVRプラットフォーム、ヘッドセット、3Dデバイス、TVでも視聴・閲覧が可能。
同社のCEO Shahar Bin-Nun氏は声明を発表しており、こちらで
「我々はVuzeの受注開始に高揚感を感じており、この製品が各VRプラットフォームが推奨しているような人々を魅了する作品づくりに貢献すると信じている。
現時点で市場に流通しているVRカメラは発展的な編集スキル、もしくは3D作品の場合ハリウッド並みの高予算を必要とするが、Vuzeによってこれらの特別な技術、多額の資金を準備することなくコンテンツの制作ができるようになる。
こちらはVRコンテンツの制作を一般の手に届けるにはうってつけの商品だ」
と述べている。
搭載されている各カメラでは1200横FOV、1800縦FOVを撮影するレンズを使用しており、これによって360°可視の4K VRコンテンツを生み出すことができるそう。
また、カメラのバッテリーとSDカードは最大1時間のビデオ撮影に対応可能。
内部の処理・圧縮能力は、編集用にH.264 HDビデオ・ファイルを作成するとのこと。
2000年に設立されたHumanEyes Technologies社は現在、3D関連テクノロジーの分野で70以上の特許を取得している。
会社のトップには世界でも有名なコンピューター・ビジョンと画像処理の専門家・Shmuel Peleg氏、デジタル印刷の父であり、HP社に買収されたIndigo Digital Printing社の元創設者として知られるBenny Landa氏などが名を連ねており、この会社のレベルの高さがうかがえる。
そんな会社がエルサレムのヘブライ大学での2年以上に渡る研究・開発の末制作した渾身の一作、Vuze。
是非一度お試しになられてはいかがだろうか。
先行予約はこちらから。
参照元: http://venturebeat.com/2016/05/12/humaneyes-technologies-launches-800-vuze-consumer-vr-camera/
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