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『VR消火訓練PRO』はASATEC社が、消火器メーカーであるモリタ宮田工業株式会社の監修に基づき開発した、VRを用いて消火器の使い方を学ぶことができるアプリです。
2022年の販売当初からHTC VIVEとパソコンを使用したバージョンで提供され、今回MetaQuesバージョンでの提供が開始される本アプリは、消化実験場で実際に何度も火を起こし、その火を技術担当者が消火する様子を研究して開発されたことで、従来の水消火器を使用した消火訓練では再現することができない『火炎』や『消火薬剤の出方』をリアルに再現することに成功しています。
『VR消火訓練PRO』MetaQuestバージョンで使用されている機器はMetaQuest2または3で、専用ケース、予備バッテリー、待合時に見るチュートリアル動画、マニュアル一式がワンセットとなっています。
販売価格は買い切りが1台あたり700,000円(税別)、3日間の運用パッケージが1台あたり20,000円(税別)で、販売条件や梱包費など別途費用に関してはASATEC社まで問い合わせが必要となります。
まず最初に『VR消火訓練PRO』では、『消化実験場で”消火器メーカーの技術職員=プロ”が火を消化する様子』を360度映像で見ることができます。
これにより”プロ”の消し方をVR内で見て学ぶことができる仕様となっています。
動画で消火の仕方を学んだあとは、VR空間内でコントローラーを使用した初期消火体験をすることができます。
VR空間内では”左手コントローラー”が『消火器』、”右手コントローラー”が『手』となっており、消火器の『ピンを抜き』、『ホースをもち』、『レバーを握る』という動作をすることで消火薬剤が噴射されるだけでなく、本アプリでは『ABC粉末消火器』の使用が想定されているため、『手前からはくように火元を狙う』動作でホースを動かさないと火が消えない設計となっています。
従来の”本物の消火器を活用した消火体験”では、片付けや環境を考慮し1日数人しか体験できませんでしたが、『VR消火訓練PRO』であればVR1台につき2分に1人体験することができるため、人数の制限がないというメリットがあります。
また”水消火器を活用した消火訓練”では、『消火薬剤が舞い、火の元が狙いにくくなる』という現象の再現はできませんでしたが、VR空間内では薬剤の広がりも再現することができるため、実践に近い体験が提供できるというメリットもあります。
ほかにも、室内で訓練することができることから天候に左右されないといったメリットが考えられます。
消火器メーカーであるモリタ宮田工業社の監修のもと、ASATEC社が開発したVRで消火器の使い方が学べるアプリ『VR消火訓練PRO』に、MetaQuestバージョンが追加され販売が開始されています。
MetaQuestバージョンではVRゴーグルとコントローラーを活用することで、より”実践に近い消火体験”を提供することに成功しています。
大きな火災を防ぐためには火元を見つけた際の初期消火が重要だと聞いてはいても、実際に火柱を目にしたら動揺して動けなくなってしまいそうですが、VRでリアルな消火体験を経験しておくと慌てずに消火にあたれそうなので、ぜひ体験してみたいと感じるニュースですね。
ソース:プレスリリース[@Press]
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