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VIVE Cosmos Eliteは、HTCが2020年3月に発売(国内)したVRゴーグルです。
2019年に登場したVIVE Cosmosの上位モデルに位置付けられています。
「エリートゲーミングのためのPC VR」
として設計されており、
などによって、現実世界と見分けがつかないほど鮮明なVRゲーム世界を自由に動き回ることが可能です。
また、初代Cosmosからの特徴でもある、本体ディスプレイ部分をパカッと跳ね上げるフリップアップデザインも引き続き採用されています。
VIVE Cosmos EliteはVIVEシリーズの他のVRゴーグルと比べると、VR体験のクオリティを高めるための工夫が施されています。
具体的に見ていきましょう。
VIVE Cosmos Eliteは専用のベースステーションとの組み合わせにより、より正確でリアルなトラッキングが可能です。
これにより身体の動きやジェスチャーがリアルタイムに反映されるため、ユーザーは自然な動きを再現でき、より没入感のあるVR体験を味わうことができます。
トラッキングに関して言えば、前モデルのVIVE Cosmosは外部センサー不要のインサイドアウト方式を採用していました。
とはいえ、VIVE Cosmos Eliteは完全にインサイドアウト方式を捨て去ったわけでもありません。
VIVE Cosmos Elite本体にもトラッキング用のカメラセンサーが搭載されており、別売の初代Cosmos用コントローラーを使えばインサイドアウト方式が利用できます。
そのため、ニーズや住居の環境によってトラッキング方式を使い分けることが可能です。
HTC VIVEやVIVE Proといった従来のVIVEシリーズのVRゴーグルは有機ELディスプレイを使っていました。
有機ELディスプレイは高画質で省エネを実現できる一方、ディスプレイに網目模様が出てしまうスクリーンドア現象が起こりやすくなってしまいます。
VIVE Cosmosシリーズは初代からピクセル間の距離が短い液晶ディスプレイ(LCD)を採用しており、Cosmos Eliteでも同じ液晶ディスプレイが使われています。
画質を維持したままスクリーンドア現象を最小限に抑えることに成功し、これまで以上に現実に引き戻されずにVRゲームができるようになりました。
また、ディスプレイに関連してグラフィック面でいうと、
とVIVE Cosmos EliteはVIVEシリーズの中でも最高クラスです。
Cosmos Elite発売当時のハイエンドモデルであったHTC VIVEやVIVE Proよりも高画質を実現しており、よりクリアで滑らかなVR体験ができます。
Cosmosシリーズの特徴といえば、ディスプレイ部分をはね上げられるフリップアップデザインです。
VRゲームをプレイ中でもフロント部分をパカッとはね上げることで、素早くゲーム世界から現実世界に戻ることができます。
また、Cosmos EliteのフリップアップデザインはVRゴーグルを装着する場合にも便利です。
フリップアップ状態にして先に本体を顔面にあてがいヘッドバンドを下ろすことで、メガネをかけていても簡単に装着することができます。
VIVE Cosmos Eliteは、
と、幅広い用途に使用することができます。
一つずつ詳しく見ていきましょう。
VIVE Cosmos Eliteは「エリートゲーミングのためのPC VR」と銘打たれていることからもわかるように、ゲームやエンターテイメントの分野が用途の中心となります。
HTCが提供するサブスクサービス「VIVEPORT インフィニティ」を利用すれば
といった定番タイトルから話題作まで月額料金だけで遊び放題です。
肝心のゲーム体験は、高解像度のディスプレイと広い視野角で、ゲームの世界が色鮮やかで精密に描写され、臨場感たっぷりに楽しめます。
グラフィックに加え、ベースステーションを使ったリアルタイムのモーショントラッキングによって、ユーザーの動きを精密に、スムーズにゲームの世界に投影します。
さらに、高品質な音響技術により音の方向や距離感が臨場感たっぷりに再現され、本当にゲーム世界に飛び込んだようなあふれるサウンドが体験可能です。
VR動画もVIVE Cosomos Eliteで楽しめるコンテンツの一つです。
例えば、YouTubeで公開されている360度動画、VR動画を、高解像度のディスプレイと広い視野角で、まるでその場所にいるような感覚で楽しめます。
さらに、DMM、360Channelといった国内の動画サービスでは、有料ではありますが
といった多彩なジャンルの高品質なVR動画を視聴可能です。
VIVE Cosmos Eliteでは、HTCが提供しているメタバースプラットフォーム「VIVERSE」をはじめとするメタバース体験も自由に楽しめます。
VIVERSEは、PCやスマホに加えてVRゴーグルからでも利用でき、
といったことが可能です。
まだまだ利用できるワールドは多くありませんが、NFTギャラリーなどバーチャルアートを楽しめるようになっています。
もちろん、このほかにも
のような有名メタバースアプリを利用して、他のユーザーと交流することが可能です。
VIVE Cosmos Eliteの主な用途はゲームやエンタテインメントとされていますが、ビジネス用途でも威力を発揮します。
HTCが提供するビジネス向けVRソリューション「VIVE Sync」を使うことで、仮想空間を活用した遠隔会議やプレゼンテーションを実現可能です。
仮想オフィスとアバターを活用して、まるで同じ場所にいるかのような臨場感を体験しながら、ミーティングができます。
このことで、現実世界では実現できないような、新しいアイデアを共有することができます。
VIVE Cosmos EliteはHTCの公式オンラインストアで購入可能です。
また、AmazonなどのVIVE正規取扱販売店販売されています。
・スクリーン:デュアル 3.4インチ(対角線)
・解像度:片目あたり1440 x 1700ピクセル(合計2880 x 1700ピクセル)
・リフレッシュレート:90 Hz
・視野角:最大110°
・オーディオ:ステレオ・ヘッドフォン
・入力:内蔵マイク、ヘッドセット・ボタン
・接続:USB 3.0(またはそれ以降)、DP 1.2、フェースプレート専用接続
・センサー:Gセンサー、ジャイロスコープ、瞳孔間調整(IPD)
・エルゴノミクス:フリップアップ・バイザー、瞳孔間調整(IPD)、調整可能なヘッドストラップ
・価格(セット):119,100円(税込)
・センサー:SteamVR Tracking
・入力:多機能トラックパッド、グリップ・ボタン、2段トリガー、システム・ボタン、メニューボタン
・接続:Micro-USB充電端子
・起立時 /着座時:最小スペース制限無し
・ルームスケール:約3.5m x 3.5m
・プロセッサ:Intel Core i5-4590 または AMD FX 8350 の同等品以上
・GPU:NVIDIA GeForce GTX 970 4GBまたはAMD Radeon R9 290 4GBの同等品以上のVR Readyグラフィックスカード
・メモリ:4 GB RAM以上
・ビデオ出力:DisplayPort 1.2またはそれ以降
・USBポート:USB 3.0またはそれ以降(1個)
・OS:Windows 10, Windows 11
VIVE Cosmos Eliteは、ビジネス用VRゴーグルのイメージが強いVIVEシリーズの中で「エリートゲーミングのためのPC VR」というある種異色のVRゴーグルです。
VIVEシリーズ最高レベルのリアルなグラフィックスを実現する液晶ディスプレイとアウトサイドイントラッキング方式により、自然で没入感のあるVRゲームには最適。
もちろん、これらの特徴はVRゲームだけでなく
の用途においても優れたパフォーマンスを発揮してくれます。
VIVE Cosmos Eliteは、あらゆるニーズに応えられる性能と快適性を兼ね備えており、高品質なVR体験を求めるVRユーザーにとって理想的な選択肢です。
一味違うVRを体験してみたいという人は是非チェックしてみてください。
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