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vartiqueが今回、同社のメタバース制作サービス「One VR」で建築大手・西松建設のメタバース空間を制作して公開しています。
西松建設が目指すDXビジョンを発信する場として制作されており、ここでは同社が発信している
「現場」
「ワークスタイル」
「ビジネス」
の3つの世界観を立体的に体験する事ができます。
今回制作された空間は、ビジョンマップの中央のエリアに3つの空間エリア(3つの木)の合計4エリアに分かれており、
・DX推進の基盤となる企業風土、DXを支えるデータ活用基盤・システム基盤・セキュリティ
・現場力が進化したスマート現場
・仮想と現実が融合した一人ひとりが活躍できるワークスタイル
・エコシステムで新しいサービスや空間を創り出すビジネス
が体験可能。
各ルームへはリンクで行き来できるようになっており、多くのステークホルダーが閲覧できるようにPC・スマホ・VRゴーグルなどからでもブラウザ1つでアクセスできるようになっています。
またすべてのエリアでは、各オブジェクトの前に立つと音声ガイドが流れるようになっています。
中央エリアは近未来的な空間をモチーフに作られており、スタート地点に立つと西松建設の髙瀨社長のアバターが出迎えます。
ここから右を見渡すと、西松建設のデジタルセキュリティを守る管制塔を見る事ができ、この管制塔が機能することで、自由な場所でICT利用しつつセキュリティを実現している状態が表されています。
一方左を見渡すと、外部から取得したデータのオブジェクトが出現。
これはオープンデータやマーケティングにより獲得したデータなど社外からデータを収集し、収集したデータはタンクに蓄積され、その後活用されていく事を表しています。
また中央のモニターではビジョンの発信が行われており、トップダウンの発言を社内の誰もが受け取れる状態が表されています。
ここではブランディングムービーが流れており、他のキャラクター達と鑑賞することができます。
さらに緑・黄・ピンク色のタンクは、生み出された業務データやナレッジデータ・技術データを栄養素としてタンクに貯蔵している状態を表現しており、ロボットが稼働している現場から自動的にデータを収集し蓄積しています。
ここでは、タンクからパイプを通してDXの3つ空間を表す樹木へデータを供給しています。
中央広場で会話をしている人は、社内外に向けて自律的にDXを提案・発信していけている状態を表しており、デスクの様子は自由に垣根なく行き来ができている状態が表されています。
vartiqueによれば、その他にもビジョンマップに登場する人物がメタバース空間内でどのように動いているかなどを確認すると、DXビジョンをより楽しむことができるということです。
このエリアは、近未来的なワークスタイルをイメージさせるスタイリッシュな空間をモチーフに制作されています。
メインとなる展示物が見やすいように円形の遊歩道となっていて、円枠の画像は、自分がどこにいても正面を向くようなインタラクティブな機能が設定されています。
このエリアでは、建設会社の現場らしさがでるような空間をモチーフに制作されています。
ここでは、現場らしさとして遊歩道自体が仮説足場でできていたり、作業着やヘルメットなどが配置されていたりしていて、作業員アバターのヘルメットが実際の西松建設仕様になっているところも見所になっています。
このエリアは、建設・エネルギー・不動産等で蓄積されたデータを循環させ、新しいビジネスを創り出している様子がモチーフになっています。
各業種で取得したデータをアバターが持っているスマホなどで連携し合い、新しいビジネス(サービス)を提案している様子が表現されています。
vartiqueによれば、今回のメタバース制作にあたってのポイントは2つということで、1つ目はデザイン。
DXビジョンマップの画像をもとに、2Dからどのような3D空間のデザインにするかや、オブジェクトの動きや機能について西松建設と提案・協議を重ねているということです。
2つ目は、ブラウザで表現しているという点で、ブラウザメタバースは専用アプリやソフトが不要でスマホでもアクセスできるという一方、機能やビジュアル面などで様々な制限がでてくるというデメリットがあります。
このDXビジョンマップでは、ブラウザの多くの制約がある中でも工程で工夫や調整がなされており、ビジュアルなどのクオリティを損なわないように表現されているということです。
vartiqueが、自社のメタバース制作サービス「One VR」を使って西松建設DXビジョンのメタバース空間を制作。
一般に向けて公開されています。
ここでは、西松建設の掲げるDXビジョンを体験することができ、また最近の流れにより企業がメタバース空間を持つ事例も増えていくことが予想されています。
問い合わせはvartique社まで。
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