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福岡の造園会社・庭道楽が今年4月より開始している「NIWAVERSE」は、庭師の持つ技術をVRやARの技術を駆使してビッグデータ化する事業で、
「今の日本人は古いものを大切にしないし、古いものをただ守るだけでは日本の庭園文化がすたれてしまうのではないか」
という同社の考えのもと、現代に合うようDX化を推し進めることを目的にしています。
造園業界では現在、腕のいい職人の高齢化や若年層の職人離れが重なり、成り手が減少する一方だということで、若手育成も「見て盗む」から「マニュアル」へシフトチェンジしてきたのに加えて、今回の事業によりデジタルを駆使する事で遠方からの指導も可能になるということです。
「見て盗む」から「マニュアル」へシフトチェンジしてきた職人社会の中で、この変化へ対応すべくデジタルを駆使して熟練の職人が遠方から若手に指導できるようにし、品質のバラつきを無くすことを目指しています。
また、多様な経験をしてきた職人が見守る事により、危険を早期に摘みとる事ができ、作業時の安全確保にも役立つということです。
植物や庭をビッグデータ化する事により、成長具合を予測できたり、ARやVR・メタバースの世界の基盤となる植物を作製することができ、今までは単独で行っていた造園という仕事を他社と手を結ぶことで、新しいものを生み出すベンチャー庭師の誕生が期待されます。
このビッグデータを用いて室内で若手の研修も可能になり、同社は、働き方や住宅事情・変化のスピードが早い現代に対応できるような将来の庭師を育てていきたいとしています。
また同社代表のA2Oさんが、今月8日~16日に福岡市役所前のふれあい広場にて開催される「一人一花スプリングフェス2023」に、今回の新事業第一弾となるコンセプト作品を出展します。
<作品タイトル>
『違う角度から見てごらん』
<作品コンセプト>
庭ってどんな場所?
聖徳太子がいた飛鳥時代(1300年前)には「作庭師」と呼ばれ、江戸初期には「庭師」という言葉は定着していました。
ですが、その働き方は今と変わっておらず、木を植えたり石を据えたり、川や滝を造って人々の心を癒し、憩の場を、提供してきました。
しかし、時代は進化し、デジタル社会になっているのに庭はリアルのまま。
この時代に合う庭ってどんなだろ?と、試行錯誤した結果デジタルとの融合に至りました。
皆んなが楽しめる庭。
そんな庭を今回造りました。
これはまだ初作品ではありますが、庭道楽はこのデジタルとの融合を今後のテーマと捉え、新しい楽しめる庭を造ってまいります。
庭道楽の心意気をじっくりご堪能ください。
福岡市の造園会社・庭道楽が、伝統文化と庭師の技術をVR等を駆使しビッグデータ化する「NIWAVERSE」事業を今月より開始しています。
ここでは、時代の変化に合わせた庭と庭師のメタバース化が進められ、また福岡市役所前ふれあい広場にてコンセプト作品が出展されます。
デジタル化による伝統技術の継承に、ますます期待が寄せられそうですね。
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