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インターネットを利用した家庭向けe-ラーニングサービス『フォルスクラブ』や、小・中学生向け動画教育配信サービス『スクールTV』、小・中学生向けキャリア教育用テーブルゲーム教材『子ども未来キャリア』を展開しているイー・ラーニング研究所が今回、子どもを持つ親を対象に「教育とメタバースに関する意識調査」を実施し、その結果を公開しています。
調査期間は2023年1月7日(土)~23日(月)で、調査方法は紙回答。
日本全国の子どもを持つ親、計351人を対象に実施されています。
今回の調査の結果によると、メタバースを認知する親は9割以上となる一方で、8割近くが未体験であることが分かっており、また教育分野でのメタバース活用については、
・時間や場所の制約
・体験の幅の広さ
から9割以上の親が関心を持っていることが分かっています。
特にバーチャル留学やVR英会話などのメタバース×英語学習に注目が集まっていると見られ、一方でメタバースを利用するための機器整備やリアルでの人間関係に不安を感じていることも明らかになっています。
今回の調査ではまず、「メタバースを知っていますか?」について問われており、ここでは9割以上が「はい(332)」と回答しています。
その背景としては、コロナ禍を経てオンライン上のコミュニケーションが日常化し、メタバースの認知が拡大したと考えられているということで、一方で「メタバース関連で体験したことのあるサービスはありますか?」の問いに、約8割が「体験したことがない(275)」と回答しています。
ここでは、体験したことがあるサービスとして
「ゲーム(48)」
「暗号資産の取引(24)」
が見られるものの、日常生活への浸透はまだ進んでいないことが明らかになっています。
続く「教育分野でのメタバースの活用について興味がありますか?」の問いでは、「はい(323)」の回答が9割以上を占めており、ほとんどの親が教育分野でのメタバース活用に注目していることが分かったということです。
さらに「はい」と回答した親を対象として、「どのような活用について興味がありますか?」と質問したところ、「不登校の子どもへの支援(217)」が約7割の回答を集めて最も多く、続いて
「学校や塾での授業(187)」
「体験授業(179)」
という結果になっています。
同研究所では、このことからより高度な教育を目指す活用とは別に、新しい通学の手段としての活用にも関心が高いことが伺える、と見解を示しています。
「メタバースを活用した教育に期待する点は何ですか?」の問いでは、
「時間や場所などの制約がない(300)」
「普段経験できないことを安全に体験し学べる(247)」
が最も多く、それぞれ7割以上が回答しています。
その一方で、「メタバースを活用した教育において不安な点は何ですか?」の問いでは、
1位「VRヘッドセットなどの特別な機器が必要である(172)」
2位「現実世界でのコミュニケーションが減ってしまう(167)」
と、いずれも約半数の回答が集まったということで、研究所ではこの結果から教育分野での活用に期待度が高い一方で、インフラ整備や現実のコミュニケーションとのバランスにハードルを感じていることが伺える、としています。
また「どこでメタバースを活用した教育を子どもにしてほしいと思いますか?」の問いでは、
1位「学校(224)」
2位「オンライン講座(200)」
3位「自宅(187)」
という結果になっており、さらに「メタバースに関連して、気になるトレンドワードはありますか?」では、
「バーチャル留学(186)」
「VR英会話(183)」
に半数以上の回答が集まったということで、この結果から同研究所は、場所の移動を必要とせずに学校に通えることの他にも、自宅にいても外国人とコミュニケーションをとることで語学力を身につけられる点にメタバースの魅力を感じる人が多い、と結論付けています。
※イー・ラーニング研究所調べ
イー・ラーニング研究所が今回、「教育とメタバースに関する意識調査」を実施し、その結果を公開しています。
それによると親の9割以上が教育でのメタバース活用に期待しており、一方でインフラ整備やリアルでのコミュニケーションの減少が不安要素として挙げられていることが分かっています。
近年広まりつつある「メタバース×英語学習」などのサービスに、ますます注目が集まりそうです。
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