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「Vket Cloud(ブイケット クラウド)」は、バーチャルマーケットなどを手掛けるHIKKYが独自に開発したメタバース開発エンジンで、ここで制作されたメタバース空間にはスマホやパソコンから専用アプリなどのダウンロードを行うことなく、URLリンクをクリックするだけでアクセスが可能です。
マルチプレイにも対応していて、
・ボイスチャット
・テキストチャット
で同空間内にいる他のユーザーとのコミュニケーションも楽しめます。
そのVket Cloudのロードマップが今回、発表されています。
HIKKYによると、近年は企業・個人問わずメタバースへの興味関心が寄せられているものの、コストや技術においては参入障壁はいまだ高い状況になっており、特に地方自治体や学校からは多数の問い合わせが寄せられていて、強いニーズを感じているということです。
そういった背景から、公的な機関を通じて一般へ提供することで可能性を広げることを目的に、2022年の秋には地方自治体や学校に向けて無償提供を行うための説明会開催が予定されています。
ロードマップによると、今後は外部サービスとの連携など、Webを使ってメタバース空間を作成できるメタバースメーカーとして機能を進化させていくことが計画されており、ワールド内決済や1万人同時接続など、メタバース空間を訪れる人に向けた機能も強化されていきます。
各機能が追加されるに従い、独自アイテムの販売やイベント開催などもスムーズに行えるようになっていくとのことで、プラットフォームの垣根を越えて、
「誰もが自由に創り、アクセスできるオープンなメタバース」
の実現に向けて新しい挑戦を進めていくということです。
開発元のHIKKYでは、クリエイターがもっと自由にメタバース空間を開発できる環境を提供することで、様々な表現やサービスが生まれ、メタバースの市場は活発に伸びていくと考えているということで、そこからクリエイターの活動を支援することでクリエイティビティに価値を生み出したいというHIKKYのビジョンに基づき、ベータテスターを募集しています。
今回は二次募集の受付が開始されており、Vket Cloud SDK(Vket Cloudを使った仮想空間が個人のPCから制作できる開発キット)の無償配布がテスターに対して実施されます。
これを使うことでオリジナルのメタバース空間を自由に作成することが可能で、今年5月に行われた一次募集では開始から約1週間で175名の応募が集まっており、Vket Cloudのサイト公式で参加者が作成したワールドの内、審査基準をクリアしたものが一般公開されています。
テスターの募集は今年9月末まで行われる予定で、応募に際してはUnityを使用し、
・Unityシーンを開いてオブジェクトを置ける
・テクスチャの画像の差し替えができる
・FBXが何かおおよそわかる
といったことができるスキルが必要です。
なお、ワールドの制作方法がわかるチュートリアルやドキュメントも用意されており、初心者でも参加が可能。
申し込みはVket Cloud公式Discordに参加することで応募できます。
今回から配布されるVket Cloud SDKでは、VRM形式で作成されたオリジナルアバターのアップロードが可能になっています。
「Avatar Maker(アバターメイカー)」と連携しており、顔のパーツや服を選ぶだけで、簡単にオリジナルアバターを作成することができます。
メタバース開発エンジン「Vket Cloud」のロードマップが発表されています。
地方自治体や学校への無償提供も予定されており、ベータテスターの二次募集も開始されています。
前回のテスターたちが作ったワールドが一般公開されていますが、今回はどんなワールドが登場するのでしょうか。
公開にも注目が集まりそうです。
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