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新型コロナウィルス感染症が世界中で大流行する昨今、神戸学院大学においても、
”薬剤師を目指す薬学生が患者とのコミュニケーション実習を行うこと”
が制限される状況が続いていました。
コミュニケーション実習は、”実際に自分で考え、行動を行うというアウトプット型の学習機会”であるため、”動画を見る、本から学ぶ、というインプット型の学習”だけで補うことは難しいという課題も存在しています。
神戸学院大学には、『より実践を意識した学習ができるようにしたい』というニーズがあり、イマクリエイト社には『現実に作用する身体性のあるバーチャル技術の研究・開発に関するノウハウ』があったということでそういった背景から、バーチャル上に実際の現場を意識したトレーニングができるような環境を共同開発することになっています。
今回開発されたのは、『薬局で薬を求める患者との会話』を学ぶことができるバーチャルトレーニングで、患者が来局してから薬を受け取るまでがリアルに再現されています。
本バーチャルトレーニングは、舞台に薬局が想定されています。
シチュエーションは「初回インタビュー」と「薬の情報提供」の2パターンが用意されており、”症状”や”服用中の薬”、”生活習慣”といった必要な情報のヒアリングを行う流れとなっています。
『患者が来局してから薬を受け取るまでの一連のコミュニケーション』を、まるで実際の患者と会話しているかのように、学生自身が声に出しながら会話をして学ぶことができることが最大の特徴になっていて、また自分の声を録音する機能も実装されています。
トレーニングの最後には、”振り返りシート”として回答例が表示されます。
録音した音声を聞くことができるのも、この”振り返りシート”からで、ここでは回答例を見ながら自分の会話を聞くことで
自分が患者に対してどのような会話をしていたのか?
を客観的にとらえることが可能となり、コミュニケーションのブラッシュアップが期待できます。
より実践を意識した学習を模索していた神戸学院大学と、「血を通わす。データに、人に、世の中に。」をミッションに掲げるイマクリエイト社が、薬剤師を目指す薬学生が、自分の声を使って患者とのコミュニケーションを学ぶことができるバーチャルトレーニングを共同開発しました。
薬局という、体調がよくない方が訪れる場所では、必要なことは理解できても、学生の研修に協力できないこともありそうですが、VRであれば、繰り返しのトレーニングも可能となるので、経験の蓄積に役立ちそうですね。
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