2022年4月27日、古事記や日本神話を元に、音楽やボイスドラマ、舞台などを制作している古事記project社は、NFT・メタバースを活用して日本の神話・神社文化を国内及び世界に発信していく「JPN Myth&Jinja Project(仮)」をスタートさせることを発表しました。



プロジェクトの背景

近年、「神社巡り」「御朱印帳集め」「神話」等への関心が強まっており、世界に誇れる日本の文化や、歴史、神話などを改めて見直す動きが強まっているといわれています。

古事記project社は、これまで古事記や日本神話を元に6作品のボイスドラマ、11作のミュージックビデオなどを制作し、神話などの日本文化を発信してきました。

しかし、その一方でコロナ禍の参拝減少などにより収益が激減している神社が多く、後世にしっかり文化を残すためには神社の運営を安定させる新しい収益源を作り出す必要もあります。

そこで、同社は千葉県の検見川神社神主の宍倉直武氏との共同で、NFT・メタバースを活用したプロジェクトを始動させることとしました。

「JPN Myth&Jinja Project(仮)」の内容

「JPN Myth&Jinja Project(仮)」というプロジェクトでは、

・日本の神々をモチーフにしたJPN GOD NFT

・八百万の神々や神具をモチーフにしたジェネラティブNFT

を発行していくというビジョンが明かされています。

これらの神々をモチーフにしたNFTは漫画化、アニメ化を目指すとのことです。

神社による「お守りNFT」、「ご奉納NFT」、「御朱印NFT」も発行へ

同プロジェクトでは以上のほか、検見川神社をモデルケースとした

・「お守りNFT」

・「ご奉納NFT」

・「御朱印NFT」

などが発行が予定されており、将来的には全国の神社への波及を目指していきます。

「お守りNFT」は、1年で自動お焚き上げがされ別のNFTに変化するなど、通常のお守りと同じようなご利益にNFTならではの機能を搭載予定とのことです。

また、「ご奉納NFT」とは、NFTの鳥居・灯篭などを購入すると、通常の奉納と同じように、現実の神社に購入者の氏名等が記載された鳥居・灯篭の設置が予定されています。

このように、神社発行のNFTでは、単にデータ上でNFTを保有するにとどまらず、現実の神社とも深い関わりを持つことで実際に神社を訪れる楽しみをも生み出すとのことです。



『バーチャル高天原(たかまがはら)』の構想も

プロジェクトの集大成として実現が目指されているのは、メタバース領域における『バーチャル高天原(たかまがはら)』です。

これは、最高神・天照大御神が治める「天の国」である高天原をバーチャル世界に創り出し、バーチャルにおける新たな「国産み」を起こすという壮大なスケールで展開されます。

古来神社が担ってきた地域のコミュニティースペースとしての役割に準えて、

・アニメ、漫画などのエンタメを通じて、日本の文化、歴史を楽しく学び知る

・神主が運営するバーチャル神社参拝、バーチャルご祈祷

・バーチャル神社夏祭り

・NFT、メタバースを利用した新しい収益源の創出

などユーザーが気軽に集まりコミュニケーションをとる場所として機能することを目指すとのことです。

まとめ

NFT・メタバースを活用した日本神話・神社文化をテーマとする「JPN Myth&Jinja Project(仮)」というプロジェクトがスタートすることになりました。

これまでも日本文化をテーマにしたメタバースなどは登場してきましたが、今回のプロジェクトは神社の神主も参画しているより本格的なものとなっています。

NFTの形でお守りや御朱印を入手することもできるので、今後の発展によっては自宅にいながらにして全国の神社参りをすることができるかもしれません。

また、『バーチャル高天原』の運営にはDAO(自律分散型組織:ブロックチェーンを活用した意思決定)が活用されるなど、新しい試みも行われます。

今回のプロジェクトが国内のメタバースやNFTにどのような影響を与えるのか注目していきたいですね。

ソース:JPN Myth&Jinja Projectのプレスリリース[PR Times]








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記事名:「 「JPN Myth&Jinja Project(仮)」本格始動!メタバースなどを活用し日本の伝統文化を発信