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「Clap」は、WOWOW社とCinemaLeap社が共同制作し、VRアニメーション監督の伊東ケイスケ氏が監督を務めたVRアニメーションです。
伊東ケイスケ氏が監督した1作目のVRアニメ「Beat」に引き続き、ヴェネチアとカンヌ、2つの映画祭において連続ノミネートされました。
カンヌ国際映画祭は、ヴェネチア国際映画祭・ベルリン国際映画祭とあわせ世界三大映画祭と呼ばれる映画の祭典で、75回目の開催となる2022年は5月17日より28日までの開催期間が予定されています。
カンヌ国際映画祭併設マーケット「Marché du Film」のXR部門として2019年に新設された「Cannes XR」のアワードは、「VeeR Future Award 2022」という名称で今年で4回目の開催となります。
2022年のVR作品の上映は2021年と同様、新型コロナウイルス感染症の流行拡大を防ぐため、バーチャルプラットフォームで上映する形式となっており、ノミネート作品はVRコンテンツ配信アプリ「VeeR」および、バーチャル上の展示空間 『Alexandria』にて上映されることが決定しています。
今回「VeeR Future Award 2022」において選出されるのは
・VeeR Future Award: Best VR Story
・VeeR Future Award: Best Immersive Experience
の2賞で、授賞式のセレモニーは5月25日に実施が予定されています。
Beatに続き、Cannes XRでの2年連続のノミネート、とても嬉しいです。
昨今はコロナ禍もあり、気分が落ち込んでいる方も多いことと思います。
そういった方たちが、自分自身を承認するようなきっかけを作りたいと思い、Clap=手をたたくことで楽しんでもらえる作品を作りました。
主人公の糸男を、Clapで元気付けていただくことを通して、体験するみなさんにも元気になってもらいたいと願っています。
「Clap」は2021年にWOWOW社とCinemaLeap社が共同製作した、上映時間”13分”のVRアニメーションです。
この作品には、”ハンドトラッキング機能”が利用されていて、ユーザーの”両手”がVR空間内で認識されており、題名のとおり「Clap=手をたたく」というインタラクションによりストーリーが進む仕様となっています。
また、音楽と効果音をイマーシブオーディオ制作技術を活用して11chで制作したことで、”視覚だけでなく聴覚でも360度空間を体感できる作品”に仕上がっています。
この物語はClapの受け手である主人公と、送り手であるあなたの目線で紡がれる物語です。
自分に自信がなく、自分のことをなんの取りえもないちっぽけな存在だと感じてしまい、糸のような姿になってしまった主人公、糸男。
ある雨の日、糸男が路地を歩いていると、偶然目の前にさびた空き缶が落ちてきます。
その空き缶から鳴り響く、おかしくも心地良い音に魅了された彼は、缶でメロディーを奏でることを思い付きます。
やがて糸男の周りには大勢の人だかりができ、拍手の音も大きくなっていきます。
しかし次第にその拍手が大きなプレッシャーとなり、彼を悩ませます。
糸男はなぜ拍手が怖くなり、受け入れられなくなってしまったのか。
あなたの心からの拍手を糸男に届けることができたとき、Clapは本来の意味を取り戻し、美しい音色を奏で始めます。
VRアニメーション「Clap」は、製作をWOWOW社とCinemaLeap社が担い、伊東ケイスケ氏を監督に迎え、2021年に製作されました。
この「Clap」が、2022年5月17日から28日まで開催されるカンヌ国際映画祭の併設マーケット「Marché du Film」で、XR部門「Cannes XR」の VeeR Future Award 2022にノミネートされています。
映画祭開催期間中、ノミネート作品はVRコンテンツ配信アプリ「VeeR」および、VR空間上の展示空間 『Alexandria』にて上映され、各受賞作の発表および表彰セレモニーは2022年5月25日となっています。
2作品連続でノミネートされるなんて、日本のVR製作の実力を感じる明るいニュースですね。
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