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分散型アプリデータ企業DappRadarによると、2021年第3四半期にNFTの取引量は107億ドル以上のデジタル資産が売却され、前四半期比704%増という驚異的な急増を見せました。
CNBCによると、この成長は、投資家の技術に対する信頼の高まりとNFTを所有することで暗号世界の中で何らかの社会的地位を得られるということが要因です。
そんな状況で、HTC VIVEは、芸術と文化に特化した独自のNFTストアをオープンさせNFT市場に飛び込む決断をしました。
VIVE Artsのウェブサイトからアクセスできるこのストアでは、
・2D
・VR
・AR
など、さまざまな種類のデジタルアートを売買することが可能です。
クリエイターは、自分のNFTを完全にコントロールすることができ、従来の政府保証の通貨(例えば円やドル)だけでなく、さまざまな仮想通貨で販売することができます。
また、販売するアートの量も完全にコントロールすることもできるとのことです。
このプラットフォームは、クリエイターやコレクターとしてデジタル・アートワークをホスト、販売、購入できるバーチャル・エコシステムに発展することが期待されています。
VIVE Artsのエグゼクティブ・ディレクター、セリーナ・イェ氏は以下のようにコメントしました。
ここからVIVE Artsは次のステージへと進み、包括的なエコシステムを構築して、成長を続ける豊かなデジタルアートの世界を発展させます。
このプラットフォームで私たちはブロックチェーン技術を用いて、デジタルクリエーション、イノベーション、そしてつながりの新しい可能性を切り開き、アーティストや団体へのサポートを強化したいと考えています。
NFTストアの初回販売は、12月17日に世界的に有名なチェコの画家アルフォンス・ミュシャの代表作のNFTをフィーチャーしたオープン記念セールから始まることになりました。
これは台北で開催されるミュシャ財団の「ミュシャからマンガへ-線の魔法」展の開催を記念したパートナーシップの一環として行われるものです。
コレクターは展覧会の期間中、
「黄道十二宮」
「椿姫」
連作「四芸術:音楽、詩、絵画、ダンス」
連作「月と星」
当時パリのトップスター女優サラ・ベルナールを描いた演劇『ジスモンダ』のポスター
といったミュシャ独特の超細密な作品のNFTを鑑賞したり購入することができます。
前出のイェ氏は
アルフォンス・ミュシャの愛すべき芸術作品をNFTとして使用し、現実世界と仮想世界の両方を結びつける方法として、ミュシャ財団と提携して初期販売を行うことができ、感激しています
と述べました。
このバーチャルストアは、2022年4月に開催される特別オークションで終了する予定です。
HTC ViveがXR NFTに乗り出すことになりました。
XR NFTを通じてXRアートのエコシステムの構築を目指すとしていますが、「NFT」という言葉に否定的な反応を示すアーティスト・コレクターが少なからず見られます。
というのも、現状、NFTオークションは大衆にアートを届けることとは程遠く、主に暗号投資の手段として利用されているからです。
とはいえ、XR NFTのコンセプトにはメリットがないわけではありません。
例えば、Tilt BrushやQuillのようなアプリで作成された作品は、3Dモデルをギャラリーに飾って他の人に渡すようなことは不可能です。
同様に、作品をスクリーンショットするだけで、VR内で見るのと同じような体験をすることもできません。
その意味で、XRアーティストが自分の作品のユニークなコピーを販売するというアイデアには正当性があると思います。
また、XR NFTの可能性に触れたのは今回のHTCが初めてではなく、マーク・ザッカーバーグも10月のConnectカンファレンスにおいて、NFTがMetaのメタバースのビジョンの一部となる可能性があると指摘しています。
参考:HTC Vive Is Opening Its Own NFT Store[VR Scout]
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