- 週間ランキング
PIXELYNXとはdeadmau5が同じく音楽プロデューサーのRichie Hawtin氏と提携して作成したゲームベンチャーです。
同社は、ゲーム化された仮想世界で創造性と音楽を進化させるためのステップとして機能する強力なプラットフォームを通じてクリエイターに力を与えています。
音楽とゲーム業界の双方で経験豊富なBen Turner氏、Dean Wilson氏、Inder Phull氏の3人と協力し、ゲーム体験を通じてアーティストがファンとつながり、交流できるプラットフォームを構築していることで有名です。
音楽アーティストが
NFT
再生可能なエクスペリエンス
仮想パフォーマンス
を使用して収益化できる独自のインタラクティブ環境を簡単に立ち上げることができる新しい仮想世界エコシステムを作成しています。
プレイヤーは、ゲームをプレイするだけで、新しい曲、賞品、ゲーム内アセットを収集可能です。
現在PIXELYNXのCEOを務めるInder Phull氏は自分たちの取り組みが音楽業界に与える影響について以下のように述べています。
私たちは、(ゲームを)アートが新しいレベルに到達するための新しいキャンバスと見なしています。仮想世界のコンテキストで作成する機能は、音楽の消費方法を変える可能性があります。
しかし、ほとんどのアーティストチームはゲームでのアセットの開発についての知識を持っておらず多くの費用と時間がかかりがちです。
そのため、どうすればそのプロセスを音楽業界の誰もができるようになり、ゲームやメタバースをアーティストの活動と自然に結び付けることができるのかが問題となります。
また、音楽にとって物理的な体験は非常に重要でありバーチャルコンサートが行われるようになってもライブショーがなくなるわけではありません。
そこで、Phull氏は「物理的な世界とデジタルの世界をどのように結び付けることができるか」について模索していたと述べています。
そこでPIXELYNXが注目したのがARです。
ナイアンティック社のLightshipプラットフォームと拡張現実開発キット(ARDK)を活用することで、アーティストは現実世界全体にデジタルコンテンツを簡単に埋め込むことができるようになります。
Phull氏によれば、これは「NETFLIXまたはSpotify(音楽配信サービス)のようにコミュニティ、NFT、コンサート、物理的な商品を楽しめる3D仮想体験が満載のプラットフォーム」です。
参加しているアーティストがトラックをリリースすると、プレーヤーは実際の環境を探索して、
音楽
スキン
コンサートチケット
などの独占的なコンテンツのロックを解除できます。
2022年に公開を目指しているという音楽メタバースについてPhull氏のコメントは以下の通りです。
ファンが現実の世界で新しい曲やNFTを収集できるモバイルアプリの開発は、音楽のメタバースを作成するという私たちのビジョンの一部でした。
LightshipARDKでナイアンティックとチームを組み、モバイルゲームアプリを開発することで、ファンはどこにいてもゲームを持ち運び、デジタルと現実の世界の体験を融合させ、音楽体験を完全にユニークな方法で豊かにすることができます。
世界的アーティストたちとナイアンティックの連携して音楽メタバースを作り上げる取り組みが明らかになりました。
現実世界に埋め込まれたARマーカーを追うことで、好きなアーティストのオリジナルデジタルコンテンツを手に入れることができるようになります。
「ポケモンGO」のように音楽を収集することができるというコンセプトのようです。
アーティストとファンの双方にとってつながりを持てる手段が増えることになり、メリットが大きいように思われます。
応援しているアーティストはもちろんですが、これまで馴染みがなかったアーティストでもたまたまコンテンツの入手がきっかけでファンになることがあるかもしれませんね。
また、現実世界に音楽コンテンツが追加されることで、「より現実の経験を向上させる」というナイアンティックのメタバースビジョンをわかりやすく実現することができるのではないでしょうか。
関連記事:「ポケモンGO」のNiantic社がAR開発プラットフォームを世界展開へ!約23億円の投資も
世界展開していくというこの音楽メタバースが、どのような未来を見せてくれるのか注目ですね。
参考:Deadmau5 &Niantic Developing Planet-Scale Music Metaverse[VR Scout]
Copyright ©2021 VR Inside All Rights Reserved.