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今回リリースされた「VR消防訓練」は、理経社と大和ライフネクスト社が共同開発した、横浜市消防局監修による”VRを活用した次世代型マンション消防訓練”です。
マンションで実施される消防訓練では、”時間の制約”や”家庭の事情”により「消防訓練に参加できない住民」が多い事により、マンション管理組合では
・マンション居住者全体の防災知識向上
・消防訓練の参加率向上
が大きな課題になっているという現状があり、そこに相まって昨今のコロナ禍が影響して従来型の住民が集合しての訓練を敬遠する住民が増加傾向にあります。
横浜市消防局の令和2年年報を抜粋すると
横浜市の自治会町内会等における令和2年度の避難誘導訓練の届出実績は、前年度と比較すると参加人員60%減という状況
となっており、問題の深刻さがうかがえる結果となっています。
これらの課題を解決すべく、感染リスクに繋がる大人数の集合を必要とせず、またこれまでの様々な制約にとらわれずにより多くの住民が気軽に消防訓練に参加することができる新しいサービスを目指し、理経社と大和ライフネクスト社によって同コンテンツが共同開発されています。
本サービスは、大和ライフネクスト社の防災サービスブランド「マンボウ(manbow)」の一つであり、「オンリーワン防災マニュアル制作サービス」などと組み合わせて利用することで、より効果的にマンション居住者全体の防災力や居住者同士の自助力の向上に寄与していきます。
VR消防訓練では従来の集合型の消防訓練とは異なり、インターネット上のVR動画を視聴することで消防訓練が実施されます。
そのため居住者は、
・PC
・スマホ
・タブレット
などから都合の良いタイミングで消防訓練に参加することが出来るため、参加率の向上が期待できます。
またVR動画は、期間中は何度でも視聴可能であるため、各世帯で全員がそれぞれのタイミングで避難訓練に参加することも可能となります。
消防法では
「消火訓練」
「避難訓練」
「通報訓練」
という三つの訓練が定められていて、今回のコンテンツは横浜市消防局が監修にあたっているため、法にのっとった訓練をVR動画を活用して実施することが出来ます。
「VR消防訓練」には、居住者への案内から参加者集計・実施後アンケートまで、”必要な一連の作業”がコンテンツに含まれているため、実施状況を確認するマンション管理組合の負担軽減も期待できます。
横浜市のあるマンションにおいて、試験的に開催したVR消防訓練では、これまでの集合型消防訓練に比べて参加率が5倍という結果が出ています。
・いつでも自分の好きなタイミングで視聴できるので便利だと感じた。
・コロナ禍における新しい取り組みとしてとても良いと感じた。
・集合型の消防訓練だと開催日時限定の参加なので参加者が限られるが、VR消防訓練では参加者増が見込めるため、マンション管理組合全体の防災知識向上に効果的だと感じた。
VR消防訓練は、2021年11月時点では大和ライフネクスト社が管理を受託するマンション管理組合での利用を想定している一方、今後はサービス提供の拡大が予定されています。
2021年11月よりサービス提供が開始された「VR消防訓練」は、理経社と大和ライフネクスト社が横浜市消防局監修のもとで共同開発したマンション居住者向けの新しいサービスです。
災害はいつどこで起こるかわからないので、常日頃から防災を意識することが重要とわかっていても、仕事などにより訓練に参加できないこともありますが、VRを活用すれば家族みんなの防災意識も高まりそうですね。
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