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全国の歯科医院とネットワークを持つDSデンタルスタジオ社は、医科での実績があるHoloeyes社の医療用VRサービス「Holoeyes」を歯科へ展開し、1年で100施設へのサービス提供を目指しています。
歯科における医療用VRサービスでは、CTや口腔内スキャナーで撮影した顎骨/口腔内データを三次元(3D)処理することによって、顎骨/口腔内をVR空間上に再現するデータを作成します。
ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザーは、VR空間に構築された口腔内を、あたかも自身が口腔内に入り込んだかのように、360度様々な角度から見ることができるため、レントゲン写真など2Dでは困難であった空間認識が容易となります。
VRデータを活用することで、医師や患者・技師など誰もが直感的に、また感覚的に口腔内を理解することが出来るため、臨床や患者説明ツールとして革新をもたらすサービスとなっています。
医療用VRサービス「Holoeyes」は、医科領域ではすでに100を超える導入実績があり、複数の大学附属病院や地域中核病院などを中心に採用されているソリューションです。
VR用の3Dデータを作成するためには、CTやMRIなどで撮影した3Dデータが必要になっていて、歯科領域においては
・個人クリニックでも歯科用CTを備えているクリニックが多い
・口腔内スキャナーが急速に普及し始めている
というふうに、医療用VRソリューションを導入する環境が整っているという素地がありました。
そこで、DSデンタルスタジオ社はHoloeyes社とVRプロダクトの販売代理店契約を締結し、医療用VRサービスを歯科で展開することにしています。
「Holoeyes」は医用画像から得た3DデータをVRデータへ変換するソリューションで、以下の製品ラインナップがあります。
<Holoeyes MD>
管理医療機器 汎用画像診断装置ワークステーション用プログラム。
画像診断装置で得られた画像情報をコンピュータ処理する、診療のために提供されているプログラムで、自動診断は行なわないものの、画像表示を行う標準機能のほか三次元画像処理を行うオプション機能があります。
手術アプローチの計画など、ヘッドマウントディスプレイを併用することで、三次元空間上で術前シミュレーションなどを行うことが可能です。
認証番号:302ADBZX00011000
<Holoeyes XR>
医療用画像表示サービス(非医療機器)。
平面モニターでは分かりにくい病態を立体的に理解しやすくします。
メディカルスタッフのチーム連携の向上・個人の技術向上に貢献し、カンファレンス・教育トレーニング・患者説明に活用いただけます。
<Holoeyes VS>
オンライン遠隔共有カンファレンスサービス。
複数人が立体空間で3Dモデルを共有できるオプションサービスです。
遠隔地の複数のユーザーがアバターとなり、リアルタイムのカンファレンスが可能となります。
歯科医師においては、顎骨データをあらゆる角度や位置から3Dで見ることができるため、
『インプラントの埋入位置や方向の決定』
『骨造成のイメージング』
といった診療内容を決定する際に役立つことが期待されます。
VRデータには複数名で同時アクセスできることから、教育ツールとして活用することも可能です。
また、遠隔地からもアクセスできるため、症例検討や治療計画のカンファレンスに活用すれば、一つの場所に集まる必要がなくなります。
医師、患者双方がVR空間で画像を共有することで、患者も口腔内を空間的かつ直感的に理解することができ、説明がよりわかりやすくなるなど、インフォームドコンセントへの貢献が期待されます。
医師と歯科技工士がVRで症例を共有することにより、共通認識を深めてコミュニケーションへの寄与が期待されます。
Holoeyes社が開発した医療用VRソリューション「Holoeyes」は、複数の大学附属病院や地域中核病院などを中心に100を超える導入実績を有します。
全国の歯科医院とネットワークを持つDSデンタルスタジオ社は「Holoeyes」の歯科領域でのサービス拡大を狙い、Holoeyes社と販売代理店契約を締結し、歯科へ向けて展開することを発表しました。
歯科医院は、行くたびに新しいシステムが導入されていたりして、その技術革新に驚かされることも多いですが、画像を見ながら受けていた説明が、画像に入り込んでに変わると、普段目にすることが出来ない歯の裏側までよくわかって、歯磨きも楽しくなりそうですね。
ソース:プレスリリース[@Press]
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