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2020年7月にFacebookが実験的なパススルーAPIを公開しました。
Facebookによると、この新機能は「現実世界と仮想世界をシームレスに融合し、複合現実体験の新しい可能性を開くアプリを構築およびテスト」する機能です。
パススルーAPIが公開されて間もなく、アプリ開発者がOculusQuestの内蔵カメラを利用した複合現実体験を提供できるようになりました。
それ以来、
武道シミュレーターのCrazy KungFu
VRパズルゲームのGravityLabs
まで、さまざまなインタラクティブARゲームがスタンドアロンのVRヘッドセットに登場しています。
関連記事:追加されたパススルーの最新機能を活用してQuest2のVRゲームがAR体験に?!
2021年8月末にはQuestでの新しい複合現実体験として「Magic Keys」が登場しました。
動画:Magic Leap Oneを使った「Magic Keys」
もともとMagic Leap One用の「Magic Keys」は、パススルーテクノロジーを使用してピアノの弾き方を学ぶことができるピアノ学習アプリです。
Questを装着したままピアノを演奏している様子が見られるビデオが、開発者のDominik Hackl氏によってRedditで共有されました。
「Beat Saber」や「Guitar Hero」といったリズムゲームのように、ARビジュアルのブロックに合わせて現実のピアノの鍵盤を叩くことで音楽を奏でることが可能です。
ブロックは鍵盤の上に楽曲の通りに表示されるので、音楽理論や鍵盤の知識・経験がなくても曲の演奏を学ぶことができます。
Hackl氏によると、最初のリリースではカスタムMIDIファイルがサポートされ、独自のトラックをインポートしてお気に入りの曲を作成できるようになるとのことです。
また、Hackle氏は「数日以内に再生可能なデモAPK」を約束していますが、現時点では正式なリリース日はありません。
これまでに公開されたQuest用のMR / AR体験をみていると、AppLabまたはSideQuestを経由して公開されることになると思われます。
FacebookがQuestヘッドセット向けに追加したパススルー機能によって多くのアプリ開発者がVRゲームをAR / MR体験として生まれ変わらせています。
そんな流れの中で、もともとMRアプリとして制作されたピアノ学習アプリ「Magic Keys」がQuestに移植されました。
これまでもQuest向けに「Virtual Piano」や「VRtuos」といったピアノ学習(演奏)アプリがありましたが、いずれもハンドトラッキング機能を使っていることから実際の演奏と比べるとラグがあると指摘されています。
その点、ARを使って実際のピアノにブロックを重ねて表示しリアルな演奏を学習できる「Magic Keys」は、バーチャル楽器学習アプリの新しい方法を提示するものとなりそうです。
参考:Oculus Quest App ‘Magic Keys’ Teaches You Piano Using AR[VR Scout]
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