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今回開始された「ソーシャルVR国勢調査2021」は、HTC公式VIVEアンバサダー・VTuberの「バーチャル美少女ねむ」とスイス・ジュネーブ大の人類学者「Mila」によるバーチャル研究ユニット「Nem×Mila」が行う大規模アンケート調査プロジェクトで、今年9月11日(土)まで専用フォームにて実施されています。
この調査は、新型コロナ拡大後に利用者が急拡大したと言われているソーシャルVRのユーザーの生活実態を明らかにし、定量的に分析するためのプロジェクトとなっており、単なる生活実態調査に留まらず、
・VRにおける恋愛模様
・ファントムセンス
にもスポットが当てられています。
「ファントムセンス(VR感覚)」とは近年注目されている事象で、視聴覚しか再現されないはずのVRで様々な感覚を擬似的に感じる現象のことを指します。
これらの調査は日本だけでなく世界各国のユーザーを対象に行われ、国・地域ごとの傾向の違いの分析を目的としています。
アンケートは日本語と英語のバイリンガル対応したフォームにより実施されており、現在VRユーザーたちへ調査への協力が呼びかけられています。
対象はVRヘッドマウントディスプレイを使い、
・VRChat
・Rec Room
・Neos VR
などのソーシャルVRを直近1年以内に5回以上使ったユーザーで、回答時間は約5分。
調査結果は個人が特定されない形で後日レポートとして公開されます。
アンケートフォーム(Social VR Lifestyle Survey 2021 // ソーシャルVR国勢調査2021)
今回の調査の対象になっている「ソーシャルVR」とは、HMDなどを利用してユーザー同士がVR空間内でコミュニケーションできるサービスを指します。
このサービスではVTuberのライブや展示会など、大多数のユーザーが集まる様々なイベントなども開催され、どこからでも現地に行くことなく参加できることからいろんな業界からも注目を集めています。
有名なところでは、圧倒的なユーザー数を誇る「VRChat」や「cluster」などがあり、アバターやボイスチェンジャーなどを使って好きな姿になって活動できる事から、男性が美少女のキャラクターとして活動する、いわゆる「バーチャル美少女受肉(バ美肉)」といった、現実とは違う自分を演じて活動しているユーザーも存在し、現実とは異なる全く新しい文化が産まれているとされています。
このソーシャルVRでは、様々なサービスが存在することと、実際のコミュニケーションはフレンド同士の閉じたコミュニティで行われる事が多いということもあり、その生活の実態はこれまでなかなか明らかになる事がありませんでした。
今回の調査は、これらのサービスを利用するユーザーたちの実態を分析することでそれらを明らかにしようという試みになっています。
ソーシャルVRを日常的に利用しているユーザーたちの生活実態を明らかにする大規模アンケート調査「ソーシャルVR国勢調査2021」が、9月11日まで専用フォームにて行われています。
この調査は世界各国のVRユーザーたちを対象にしており、その調査結果は個人を特定できない形にして公開される予定になっています。
どんな結果が発表されるか、注目が集まりそうです。
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