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今回発表された「CoVR(カバー)」は、ISID社が提供するVRを活用した多拠点間バーチャルコラボレーションシステムで、今年8月2日(月)のリリースが予定されています。
提供価格はCoVRサーバーライセンス利用料が年間150万円となっており、またCoVRクライアントライセンス(多拠点での利用)利用料が1端末あたり年間30万円となっています。
なお、クラウドサーバー構築と利用料は別途必要ということです。
設計・解析データに基づいて制作した3Dモデルを、複数拠点のユーザーが同一のVR空間で同時に確認することが可能で、さらに操作などの体験を共有することもできます。
自動車メーカー向けVRドライビングシミュレーターや電機メーカー向けVRトレーニングシステムなど、ISID社がこれまで数多くの顧客向けに開発・提供してきたXRソリューションのノウハウの集大成となっており、VRトレーニングやコラボレーションが必要とされる
・製造業
・メンテナンス業
・小売業
などを対象に、3年間で50件の販売が計画されています。
「CoVR」では、VR空間上に実物大の3Dモデルを表示させることが可能で、遠隔地にいる複数のユーザーがインターネット経由で、あたかも同じ空間で1つの3Dモデルを一緒に確認し、また操作しているかのような体験を共有することができます。
対象物の精緻な3Dモデル表示のほか、
・機構のアニメーション表示
・モデルと視点の自由な移動
・指示箇所へのマークの付与
・ドキュメントの閲覧
・音声会話
・アバター表示
といった機能が搭載されており、直感的かつ効率的なコミュニケーション手段が提供されていきます。
なお、遠隔地間での空間共有には別途サーバーの設置が必要となっており、大きな特徴は以下のようになっています。
このシステムでは、実際の設計・検討データに基づいて忠実に再現された3Dモデルの表示が可能で、3Dモデルのドアの開閉など、実際に機器を動かした場合のイメージとなるアニメーションをVR空間上で再生することもできます。
また3Dデータとは別に背景の入れ替えも可能で、より自由にVR空間を構築することができます。
3Dモデリングされた背景だけでなく撮影した360度の静止画・動画を背景として利用することもでき、想定するシチュエーションに応じた空間の再現が可能になっています。
さらに、VR空間でのコミュニケーションをよりリッチにする各種機能も搭載されており、VR空間上に設置された大画面へPDFが表示できるほか、
・3Dデータの移動/回転
・3Dデータの断面閲覧
・パーツ単位の表示/非表示
などといった便利な機能も備わっています。
VRを活用した多拠点間バーチャルコラボレーションシステム「CoVR」が、8月2日より提供開始されます。
このシステムは製造・メンテナンス業向けのソリューションとなっており、設計データなどに基づいた精細な3DモデルをVR空間を通じて、遠方の複数拠点と共有することができます。
例えばドアの開け閉めなど、3Dモデルを操作した場合の動きも共有できるなど、複数工場を所有している企業には垂涎もののシステムになりそうです。
今後は製造・メンテナンス業にも、VRシステムはスタンダードとなりそうですね。
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