国内初のARグラスを使用した内見サービスの実証実験を実施へ！

株式会社x gardenと東急住宅リース株式会社は2021年3月15日（月）、ARグラスとiPadを活用した内見サービス「AR内見」の実証実験を、東急住宅リースの管理マンション「コンフォリア新宿イーストサイドタワー」で開始することを発表しました。

このシステムではバーチャルモデルルームを瞬時に生成することが可能で、ARグラスを内見に活用する事例としては国内初の取り組みになります。

ARグラスを活用した「AR内見」が登場

「AR内見」は、XRを用いた次世代ソリューションを提供しているx garden社が、不動産仲介会社向けに開発したシステムで、「バーチャルなモデルルームを瞬時に生成する」営業ツールです。

仲介担当者は、iPadでバーチャルなモデルルームを作成することができ、作成したモデルルームをAR表示モードで体験することが可能になります。

作成したデータはサーバー上に保存することができるため、いつでも再利用することができます。

本システムは、内見時の

「導線の確認」

「実際に家具を置いたときのイメージ」

を補助する目的で活用することで、お部屋の営業を支援してくれます。

ARを用いて空間を装飾することで、まるでゲームをプレイしているかのような感覚で体験することができ、従来の内見をより便利に、また楽しい体験へとアップデートしてくれます。

また法人オフィス用だけでなく、一般消費者向け賃貸にも対応しているため、幅広いユースケースでの利用が可能です。

AR内見は、x garden社のメンバーが実際にオフィス内見で感じた、「家具がない状況だと、物件を決めるのが難しい」という課題感から開発が進められており、遠隔で確認するVRとは違い、実際に物件を訪れた際に利用するサービスになっています。

同社ではこれをVRと競合するものではなく、「まずVRで内見の候補を絞り込み、実際に物件に訪れた時にARを使う」という新しい購買プロセスを提案するものだと考えているということで、VR内見とも組み合わせることで、より効果的な営業が期待できます。

このツールを使った実証実験が、東急住宅リースが管理するマンション「コンフォリア新宿イーストサイドタワー」で実施されています。

東急住宅リースでは現在、新たな内見ツールの導入を検討しており、AR内見の導入によりバーチャルモデルルームを実現することで、内見だけではイメージしにくい実際の生活を顧客が体験できる上、入居の決め手となることで稼働率向上が期待できることから導入に至っています。

不動産業界において、”VR内見”の導入が増えている一方で、今後は”AR内見”も活用されていくことが予想されるため、その先駆けとなるべく実証実験を開始したということです。

AR内見は、今月15日（月）よりクローズドβ版の無償トライアルが開始されており、提供社数に限度があるものの期間限定で体験することができます。

対応デバイスは

・iPad Pro

・iPad Air（第3～世代）

・iPad（第5世代～）

で、問い合わせは公式サイトで受け付けられています。

本ツールのβ版では、様々な間取りや広さに合わせて、自在にモデルルームを簡単に作成することができます。

一度作成したモデルルームは、

「建物名」

「部屋番号/区画番号」

を入力してサーバー上に保存することができ、何度でもデータを呼び出して再利用が可能です。

また作成したバーチャルモデルは、瞬時にARモードで投影することができ、一度置いた家具の再配置や家具を追加することもできます。

さらにマルチプレイ機能を実装しているため、複数デバイスでの共有体験ができるようになっています。

ARグラスを使った「AR内見」が登場し、東急住宅リースの管理マンションで実証実験が行われています。

このツールは、ARでお部屋に家具やモデルルームを投影するもので、お部屋の営業を支援してくれます。

これまで内見システムというと、VRがほとんどでしたが、実際の部屋にイメージがつきやすいARは、これから導入が進んでいきそうですね。

これによって、不動産業界のますますの発展が望めそうです。

情報提供元： VR Inside