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「調理師教育VR」事業では、大和学園京都調理師専門学校が監修を行い、VR特化型職業教育プログラムをジョリーグッド社と共同開発しています。
今後は京都市や京都府内の食関連業界と連携しながら、ホスピタリティや食文化教育の普及、調理技術の発信、メンタルの強化など多角的なアプローチで実施され、VR教材の開発と実証実験が行われます。
ジョリーグッド社は、「調理師教育VR」事業を通じてwithコロナ時代の新しい生活様式を軸とした、調理師養成分野における職業教育の質的向上を目指しています。
「専修学校における先端技術利活用実証研究」は、文部科学省が公募する専修学校における職業人材の養成機能を強化・充実するため、VR・AR等の先端技術の活用方策について実証・研究する事業です。
京都調理師専門学校では、「繁盛店を切り盛りするために必要となるすべての工程に精通した調理師をめざす」等をディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)に掲げ、様々な調理実習をカリキュラム化しています。
また、一般客を対象にした「学生レストラン」を学生が中心となり調理、接客、運営まで行うなど、実践的なプログラムを特長としています。
さらに、学生が調理だけではなくサービス業務にも従事するグループ実習や、大勢の前で行うコンペでの独特の緊迫感やメンタルの強化など、実践さながらの高度な調理師技術の教育が行われています。
しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大下では休校要請が発令され、これらの実習が制限されることになりました。
調理分野においてVR等の先端技術を活用した教育や研究は進んでおらず、新しい生活様式を軸とした教育の質の向上は必要不可欠となっています。
当事者目線で複数作業を同時進行で進めていきます。
360度VR映像で、調理場全体を見渡すことが可能です。
調理師の目線の他に全体の動きを把握できるように、俯瞰でも作業が確認できます。
本コンテンツでは、当事者目線での実習を360度映像化しています。
複数人で別々の作業を分担して行うグループ実習や、同時に複数の工程を効率よく学修するワンセルフ実習など、従来の様々な実習の形態をそのまま再現しています。
調理師として必要な一調理工程における全体の動きや調理プロセス、食材の衛生管理等を体感する厨房内でのリアルな実習を体験できます。
VR実習は、専用ゴーグルを着用すればいつでもどこでも反復学習が可能です。
従来の1度きりの実習では、定められた授業時間の中で個々の能力や練習時間の差で伸び悩んでいた学生も、授業時間外で何度でも自身の弱点を繰り返し学ぶことができます。
反復学習の教材としても、VRの教育効果が特に期待できます。
事業プロジェクトリーダーの学校法人 大和学園 常務理事 田中幹人氏は、本事業について以下のようにコメントしています。
『VRは調理師養成教育にイノベーションを起こす新たな教材』
2020年度より独自の遠隔授業コンテンツを開発し、学生の学修や就職支援をサポートや、動画コンテンツの充実は図っているものの、2次元の動画コンテンツには限界も感じていました。
「先生」の動きを360度の視点で体験できるVRの強みを活かして、学習者はこれまで以上に調理工程や衛生管理における重要な知識、ポイント等の習得を実現できると考えています。
VRを活用することで、「学校の実習場で授業を受ける当たり前」を「いつでもどこでも実習場に」と実現し、調理師養成教育にイノベーションを起こしたいと考えています。
学校法人 大和学園 常務理事(事業プロジェクトリーダー) 田中幹人氏引用元:プレスリリース
ジョリーグッド社は本事業を通じて、withコロナ時代の新しい生活様式においても、学生に質の高い調理技術習得やレストラン経営ノウハウの学修の場を提供し、日本が誇る調理技術を国内だけではなく海外へ展開できる高度VR教育カリキュラムの構築を目指すとしています。
また、共同でVR教育プログラムの実証研究を行う様々な大学や専門学校などを募集しています。
詳細・問合せ:公式サイト
まだ実現されていなかった、調理師養成分野での教育VR「調理師教育VR」事業プロジェクトが始動しました。
「調理師教育VR」の特徴は、実習をVRで体験できるということです。
リアルでの実習は、ライブ感やその場での気づきや講師とのコミュニケーションなど、リアルだからこそ得られるものも大きいです。
その一方、一対多の実習では、講師の手元が良く見えなかったり、全体を把握することが難しいなど、技術を効率的に習得するためには難点もありました。
さらにコロナ禍で実習そのものが実施できない状況でも、教育をすすめられるVRを活用した教育は、今後のスタンダードになるのではないでしょうか。
リアル実習の代替ではなく、ポストコロナ新しい教材として、活用されることを期待します。
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