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今回販売が開始される「小型移動式クレーンVR訓練システム」は、シンフォニア社が開発したVR訓練システムで、実際の小型クレーンの操縦に近い形で繰り返し訓練ができ、
・クレーン操作の安全性向上
・即戦力となる従業員の効率的な教育
ができるために、現場の人材不足問題の解消も期待できます。
本製品の内容は操縦する「レバー装置」にコンテンツを管理する「MOUSE COMPUTER『DAIV 5N-OLED』」、HMDの「Oculus Rift S」「Oculus Touch」がセットになっています。
「DAIV 5N-OLED」用電源・ケーブル、「Oculus Rift S」用電源ケーブル・アダプター、USBケーブル(延長用)が付属しています。
近年は建設・工事現場にて慢性的な人手不足が問題になっており、それを背景にVRを活用した安全教育・訓練の重要性が増しています。
中でも「小型移動式クレーン操縦」は運転資格の取得が必要で、資格取得前に実機での訓練ができない上、短時間の実技講習だけで技能試験を合格しなくてはならないとういう課題があります。
このシステムはそういった背景から開発されており、現場に限りなく近い形でリアルな操縦体験をすることができます。
このシステムの開発過程においては、クレーンメーカーやクレーン教習所の指導員からのアドバイスを基に改良が重ねられており、今年12月3日と4日に開催された「住宅・ビル・施設 Week 2020」にプロトタイプ版が出展されています。
その際のデモ体験者からは、
「吊り荷を移動させる揺れ方が現実と同じ」
「丁寧に吊り荷を運ぶための体験訓練になる」
など、小型移動式クレーンの操作環境を忠実に再現している点について高評価が寄せられています。
「小型移動式クレーンVR訓練システム」で体験者はVRゴーグルを装着し、右手にメニュー選択ができるコントローラーを、左手にはVR用のレバーと連動する、独自に開発されたレバー装置を握って操縦を行います。
VR空間内でのレバー操作は、自分の手をVR空間内に再現できるハンドトラッキング機能が実装されており、現実のクレーン操縦に酷似した操作が可能です。
またクレーンの
・ワイヤロープ
・フック
・吊り荷
・試験用の障害物
はいずれも物理シミュレーションによって「揺れ」「重量感」「衝突」「落下」などリアルな操縦環境が表現されており、ほぼ現実と同じような体験ができます。
本システムには、レバー操作に動作確認といった基本操作メニューに加えて、試験コース分析・攻略、模擬試験など資格を取得するための現実に即した内容のメニューが用意されています。
いずれのメニューも、同じコースを何度でも体験することが可能なため、基本手順をしっかりと身に着け、クレーン操作の安全向上に繋げることができます。
またVRでしか体験できない、大きく揺らした荷を静止させる「荷振れ制御訓練」も用意されており、VRならではの訓練もできます。
コンテンツの内容や種類は、今後継続的なアップデートで機能拡充が図られていきます。
「小型移動式クレーンVR訓練システム」が今回登場しました。
このシステムはVR空間でリアルなクレーン操縦訓練をすることが可能で、資格取得のためのメニューも充実していることから、安全性の向上や従業員の教育はもちろん、実技試験対策にもなります。
慢性的な人手不足が問題になっていますが、このシステムを使えば即戦力になる人材の教育が可能になり、課題の解決につながりそうですね。
やはり実機と同じ感覚で慣れることができる、というのが大きいと思います。
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