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企業向けのアーリーアクセスとして公開されているHubs Cloudでは、それぞれのニーズに応じて独自のソーシャルロケーションを作成することが可能です。
Mozillaは2018年に「Hubs」というWebベースのソーシャルVRプラットフォームをリリースし、ユーザーがブラウザを通じて簡単にVR空間に参加し共有できるという体験を提供しています。
アーリーアクセスとしてリリースされているHubs Cloudはアマゾンウェブサービス(AWS)向け用のサービスとなっています。
ユーザーはAWSアカウントを使用して、
・ブランディング
・スタイリング
・セキュリティ
・メディア
などさまざまなユースケースに対応できるVRスペースを構築可能です。
現在公開されているHubs Cloudは企業向けバージョンではありますが、MozillaはHubs Cloudを企業用のほか個人用でもAWSで利用できるようにしています。
どちらのサービスも利用できる機能は同じで、利用コストは使用するインスタンスサイズなどに応じて決定されます。
そのため、個人用の場合にはコストを抑えるためにシステムの拡張性に制限が加えられているとのことです。
また、コスト見積もり計算機能があるため、企業はHubs Cloudを利用する際にどれだけの予算がかかるのかをあらかじめ検討することができます。
Hubs Cloudは、Hubsのアバターやシーンと互換性がありるため、すでにHubsを利用していればすばやく簡単にセットアップできるのが特徴です。
また、AWSを利用することで、企業などのユーザーが自社のドメインを使って独自のVR空間を作り上げることもできます。
独自の3Dコンテンツをアップロードしニーズに合ったプラットフォームが構築できるほか、ソフトウェアのカスタムバージョンを作成して独自の機能を追加することも可能です。
より自由なカスタマイズを促すため、MozillaではあえてHubs Cloudに特定の機能を搭載させることを避けているとも明かしています。
このようにWebブラウザベースでオリジナルのVR空間を自由に作り上げることができるため、「Hubs CloudをソーシャルVRのCMS」と評するメディアもあるようです。
MozillaのHubs Cloudがアーリーアクセスの形でリリースされました。
Hubs CloudはVR空間を自分のニーズに応じてカスタマイズでき、ワードプレスのようなCMS的要素が強く打ち出されています。
そのため、将来的には企業のみならず個人でもオリジナリティあふれるVRソーシャルスペースを手軽に構築できるようになるのではないでしょうか。
今のところ、MozillaはWebベースのVRサービスに関してはForefox Realityで拡大しており、Hubs Cloudが今後どのような役割を同社のVR戦略で果たすのか注目です。
参考:Mozilla’s Hubs Cloud For AWS Allows Companies To Create Branded Social Spaces[VR Focus]
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