海外メディアUploadVRは、2016年10月14日の記事において、Apple CEOのティム・クック氏のインタビューでの発言を報じた。



同メディアは、海外メディアBuzzFeedが2016年10月14日に掲載したApple CEOのティク・クックへのインタビュー記事を紹介している。


現実世界の代替不可能性と人間を拡張するAR


インタビューにおいて、同氏は「人間どうしの直接的交流を代替するものは存在しない」と持論を述べたうえで、ARのVRに対する優位性を説いている。


同氏によれば、VRは仮想現実を体験するためにヒトをVRヘッドセットに閉じ込めてしまうのに対して、ARは現実世界に情報やグラフィックを付加することによって、ヒトのあらゆる活動をサポートし、ヒトそのものを拡張するもの、とのこと。


続けて同氏は、ARとVRの比較に関して以下のように述べている。


「VRアプリのなかには興味深いものも確かにあります。


が私が考えるには、社会の基盤となるかも知れないテクノロジーはARであってVRではありません。


ARというアイデアは非常に奥深いもので、にもかかわらずARはまだ十分に理解されていないのです。」


AppleのこれまでのARに関する取り組み


流出したApple製のARデバイスと思われる特許画像


実のところ、AppleのARに関する取り組みは、かなり以前から始まっていた。


2013年には、Kinectに使われているモーションセンサーを開発したPrimeSenseを買収しており、2015年にはドイツのAR開発会社Metaioと、独自のモーションセンサーを開発しているFaceshiftを買収している。


今年に入ると、評判の高いAR開発会社Magic LeapからZeyu Li、またOculusからYury Petrovを引き抜いている。


こうして見ると、Appleは水面下で着々とARデバイスを開発していることが推測できる。


現時点でApple製のARデバイスというものは存在しないが、仮にそのリリースが他社より遅れたとしても、Apple Watchがそうであったように、Appleの哲学が込められたデバイスであれば、十分な市場シェアが期待できるだろう。


「AppleはずっとARに夢中なのです」とティム・クック氏はインタビューで強調しているのだから、Apple製ARデバイスがリリースされた時は、まさにAppleにしか作れないモノが世界に披露されるに違いない。


Tim CookにインタビューしたBuzzFeedの記事

https://www.buzzfeed.com/johnpaczkowski/apple-ceo-tim-cook-on-virtual-reality-theres-no-substitute-f?utm_term=.taMVmZ18Z#.trOm2qgdq


参照元URL:http://uploadvr.com/tim-cook-ar-vr-time/


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情報提供元: VR Inside
記事名:「 Apple CEO ティム・クックが発言「AppleはずっとARに夢中だ、しかしARはまだ十分に理解されていない」