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頭にヘッドセットを装着することでVR空間にアクセスでき、現店舗では表現できなかったブランドコンセプトのダイナミックな表現ができる本サービス。
VRを使ったECの仕組みを作ろうとしているSTYLYはこれまでにファッションデザイナーNORIKONAKAZATOとのコラボ企画を伊勢丹で開催したり、その他HATRA、BALMUNG、chlomaなどのブランドともコラボしている。
そんなSTYLYが今後コラボする分野として面白そうなのがスポーツ分野ではないかと思う。
スポーツ分野におけるSTYLYは、サービスの特徴でもある「質感や細部の確認ができる」ことが凄く生きるのではないかと個人的に思う。
特に有効なのが、スポーツメーカーの中でも野球の商品は相性が良い気がする。特にグローブについて革命的なソリューションになるかもしれない。
現状、野球のグラブをオンラインショップで購入する場合に「グラブのサイズ感がわからない」「グラブの質感がわからない」といった問題がある。
購入ユーザはスパイクやバットなどの質感の関心は強くないが、グラブに関しては強い興味を示す。
グラブに使う牛革がキップ(仔牛の革で柔らかめ)なのかステア(成熟した牛の革で硬め)なのか、またグラブは革に「なめし」と呼ばれる加工を加えてグラブになるが、これらの確認に余年がない。
また、メーカーによってもサイズ表記は統一されていないため、実寸を知らずに購入することにためらいがある。
これらの課題がSTYLYを通して販売することで解決につながる。
STYLYを通せばユーザは近接してグラブをあらゆる方向から確認することができ、実寸に関してもある程度の精度で情報を出すことは可能になる。
グラブも同一品番でも職人が一つ一つ作っていくぶん、個体差ができやすいので、例えばグラブ1つ1つをスキャンし、STYLY内で在庫数1で販売していくのも面白いかもしれない。
そうすれば、グラブを買ったときに「サイトに掲載されていたものと違う」という不満も完全に無くすことができる。
グラブ購入時に欠かせない「サイズ」と「質感」の確認だけがSTYLYではない。
ブランドコンセプトを訴求する点でも商品の魅力をより伝える面であり、例えばグラブに北米産ステアハイドの革を使用していた場合、STYLY内のショップにを北アメリカの広大な牧畜とそこに住む牛たちが行きなうなかに商品を陳列することも可能。
またはグラブの製造過程などを空間全体に流しながらの商品展示などもできるので視覚的な見せ方でコンセプトを伝えやすい。
大手グラブメーカーなどは昨今、オンライン販売での値崩れ対策として提携ショップでしか商品を販売させないようにするなど、閉塞的な動きもあるので、中小の新進気鋭のグラブメーカーなどはSTYLYを活用した新しい商品の売り方を模索するのもいいかもしれない。
以上、野球好きな私なりにVRを絡めたソリューションの可能性を考えてみました。
今後の業界の発展に期待していきたいと思います。
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