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中国が軍隊用のVR訓練システムを新たに開発したと、海外メディアの「VRfocus」が報じました。
飛行機パイロットの訓練など、シミュレーションシステムを利用した訓練というのは長年にわたり行われてきました。
しかし、VRが出現したことによって即時的にかつ没入感の高いトレーニング・シミュレーションが可能になり、今まで以上に効果的なトレーニングを行えるようになっています。
中国は軍隊訓練をより効果的なものへと改善するためにVR技術の活用を目指しているようです。
中国では国営企業である中国電子科技集団公司(CETC)によって軍隊用のVRトレーニングシステム「インテリジェント・コマンド・VRトレーニングシステム」の開発が進められています。
この「インテリジェント・コマンド・VRトレーニングシステム」は訓練生が実際のチームメイトまたはAIアバターと一緒にVRで作られた戦場で戦闘訓練を行うことができるそうです。
軍の訓練生はVRヘッドセットを着用して、
「これからの軍隊が直面する指令や戦術的なチャレンジが含まれている課題」
をこなすための戦場シミュレーションをVR空間で行っていきます。
「インテリジェント・コマンド・VRトレーニングシステム」はシミュレーションの後に訓練生のシミュレーション時のパフォーマンスを分析し、訓練生ごとの改善点を特定することができるようになっています。
CETC研究所第28副所長の呉鎮峰(Wu Zhenfeng)氏は「インテリジェント・コマンド・VRトレーニングシステム」について
と述べています。
米軍もすでに、実際の訓練の代替として安価で安全な没入型技術であるAR技術を使って、軍隊訓練の実験をスタートさせていますし、軍用パイロットもすでにVRシミュレーションを使っています。
そして英国軍はOculus Riftを訓練に採用しています。
中国だけでなく、アメリカやイギリスなどでも軍隊訓練にVRやARを取り入れているようです。
日本の自衛隊・警察でも導入されるのも時間の問題かもしれませんね。
海外の消防署では火災消防の訓練のためにVRを導入しているようですし、警察、軍や消防・救急の救助など、実際の訓練に危険が伴うものにVRを導入するのは安全面そしてコスト面から考えても当然の流れなのかもしれません。
VRが軍の訓練として人を攻撃するものに役立つツールとして活用されるのではなく、人々の命を安全に守るための活動としての技術になると良いですね。
参考サイト:VRfocus
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