中国・習近平国家主席、G20開幕スピーチで「VRは経済成長を助ける」と発言

海外メディアuploadVRは、2016年9月5日の記事において、中国・習近平国家主席のVRに関する発言を報じた。

同メディアは、中国・杭州で2016年9月4日と5日に開催されたG20において、中国・習近平国家主席がVRについて言及したことを報じた。

VRの言及があったのは、G20の開幕時に行った習近平国家主席によるキーノート・スピーチ時である。

50分に及ぶスピーチにおいて、習近平国家主席は次のように発言している。

「われわれは更なる世界経済の成長のために、イノベーティブな経済体制を築く必要がある。

イノベーションこそが経済成長の鍵を握っており、そうした成長はインターネットを介した科学技術と産業の革命が積み重なって引き起こされる。

そして、人工知能とVRのような最新テクノロジーこそが経済成長にはずみをもたらすのである。」

習近平国家主席は、「実体経済(real economy)とバーチャル経済の複合は、われわれの労働と生活に革命的な変化をもたらすであろう」とも述べている。

世界の主要経済国が一同に集まるG20において、ホスト国の国家元首がVRに言及したことは非常に政治的な意味を持つ。

その政治的意味とは、VRとは単なるゲーム開発上の最新技術ではなく、世界経済の趨勢を占う現在および未来における最重要テクノロジーのひとつである、ということだ。

また韓国メディアYonhap News Agencyによると、韓国・朴槿恵大統領もG20でのスピーチにおいて、以下のようにVRに言及している。

「第4次産業革命を牽引するのは、人工知能を筆頭として、VRとAR、IoT(Internet of Thing：モノのインターネット)、ビックデータといった分野におけるイノベーションである。」

先月には、アメリカ・オバマ大統領がアメリカ国立公園設立100周年を記念した360°動画を体験したという報道もなされている。

VRはもはやテクノロジー界隈だけではなく、経済界・政界においてもバズワードとなっているのかも知れない。

アメリカ・オバマ大統領がアメリカ国立公園設立100周年を記念した360°動画を体験したと報じたuploadVRの記事

http://uploadvr.com/obama-national-parks-vr/

情報提供元： VR Inside